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失敗しないヘアカラーの秘訣をプロに聞いてみた。【後編】

ADVICE | 2017.07.18

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サロンカラーとドラッグストアで売っているカラー剤って全然違うんだ! 前編ではヘアカラーにまつわるお話しを伺いました。
後編では、専門家の内田さんに引き続き、カラーをした後のケア方法やお悩み解決などもを聞いてみます!

前編のお話しを聞いて、ヘアカラーにもっと興味が出てきたMitsuba。プロフェッショナルヘア化粧品メーカー「ミルボン」の開発本部中央研究所でヘアカラー商品の開発をされている内田朱音さんに伺います。

Mitsuba:<今回お聞きしたいこと>
1、 カラーをするベストなペースって? カラーを長持ちさせるには?
2、 髪質でカラーの入り具合に差はありますか?
3、 パーマをかけた髪にはカラーはしないほうがいいですか?
4、 カラーリングした当日の夜にシャンプーしても大丈夫ですか? カラーが落ちませんか?
5、 ヘアカラーのしすぎで将来ハゲてしまうことってありますか?

Mitsuba:ダメージ面も気になるところですが、ヘアカラーはどのくらいのペースでするのがよいでしょうか?

内田さん:ペースについては、基本的に「伸びてきたなあ」「色が抜けてきたなあ」と気になり始めたら、サロンへ行き、染めていただくのがよいかと思います。人にもよりますが大体1.5ヶ月前後が一般的な周期でしょうか。

Mitsuba:根元から生えてくるのが見えてくるようになる周期、ということですね。

内田さん:そうですね、俗に言う“プリン”という状態。これが大体1ヶ月半を越してくると気になりやすくなってきますので。そのくらいの時に行っていただくと美容師さんも次の色の提案をしやすくなるはずです。あまり早いと、前の色がまだ残っていて次の色がきれいに出なかったりも。すごく好きな方は数週間に一度とか染められていたりするのでなんとも言えない部分もありますが。どうしても気になる方は伸びてきた部分だけを染めるリタッチだったり、美容師さんに相談していただきダメージの少ないカラー剤にしていたくなどしていただけるとよいかなと思います。

Mitsuba:せっかくサロンで染めてもらった髪、できる限りカラーの品質も長持ちさせたいところですね。

内田さん:カラーを長持ちさせる方法は、大きくふたつあるかと思います。ひとつめは「濃く染める」。色が抜けていく過程の変化も楽しめるので。色が少し抜けてしまうことは仕方ないとしても、どうせ変わるのであれば抜けてしまった状態よりも、色が入った状態を長く楽しんでいただけるほうがよいですよね。その場合は、濃く染める、ということですね。

Mitsuba:「濃い」というのは、色味のことになりますか?

内田さん:いえ、これは染料を多くつかう、という意味での「濃い」、ですね。また、入れる色についても、多少工夫はしていただけると思います。人間って、変化が小さいと気づきにくい。つまり、色の変化をおさえておけば「色が落ちた」と感じにくくなる。具体的にいうと、入れる色の彩度を下げるのがオススメです。そうすると、同じ色として感じやすくなるので、結果、色持ちを長く楽しむということにも繋がるかと思います。

もうひとつ長持ちさせる方法は、ヘアケアなどでキューティクルの浮きをなんとか補修し、色が流れてしまうのを防止する。このふたつが対策としてできることかな、と思います。

Mitsuba:なるほど。髪質によっても、カラーの入りに差があるものでしょうか?

内田さん:そうですね。美容師さんはカウンセリングも通してしっかり髪を見られています。前回も例えた「画用紙」としての髪の毛の色味も明るさも、赤みが強い茶色の方もいれば、黄色みが強めの方もいる。また、染まりやすい・染まりにくいという差もかなりあるのが実情です。パーマをされている髪の毛の質感も特徴的なものなので、そのあたりは、かなり美容師さんがプロとして見極められている部分です。

Mitsuba:プロに見てもらわないとわからないことがたくさんありそうですね。ちなみにパーマとカラーは同時に施術しないほうがいいのでしょうか?

内田さん:はい。そもそも法律上の理由でも、カラーとパーマの同時施術はできないことになっています。ダメージという観点でも同時施術はオススメしないですね。強めのダメージが重なってしまいます。

Mitsuba:なるほど。そうなると、ホームカラーについてもパーマと同時にしないほうがいいということですよね。

内田さん:そうです。ダメージしてしまった髪って、異常に染まりやすくなってしまったりしますので特に気をつけていただいたほうがよいかと思います。

Mitsuba:ちなみに、カラーをした当日の夜にはシャンプーをしてもよい? しないほうがよいのでしょうか?

内田さん:カラーした後の当日のシャンプーは、してもいいけれど、しないほうが効果があります。前回もお話ししたように、カラーで髪にアルカリを施した直後って、どうしても、しっかり流したとしてもキューティクルがパカパカと開きやすい状態になってしまっています。そのキューティクルをちょっと落ち着けてあげるためにも、最低一晩は我慢していただいたほうが、キューティクルも自然に閉じて、色持ちもよくなるはずなので。ぜひ、カラーの後はシャンプーをしないでくださいね。

Mitsuba:ちなみに、ヘアカラーのしすぎでハゲてしまう可能性って、ありますか?ヘアカラーであれば毛根部分には直接の影響は無いはずですよね?

内田さん:そうですね、直接ヘアカラーだけが原因でハゲる、ということは無いと考えています。ヘアカラーの成分で、直接的に髪の毛を抜けさせてしまうものは、本来的には入っていません。ただ、やはりアルカリや過酸化水素と呼ばれるカラー剤に使用している成分は、少なからず頭皮に刺激を与えるものでもあるのが事実。髪の毛が生えてくる頭皮が荒れてしまうと、将来的に、たとえば炎症があってもそれを無視して染め続けてしまったりすると、炎症が酷くなり、結果的に髪の毛に影響が出る、ということは考えられます。

もし少しでも異変を感じたら、とくにかゆみなどが出てきたら、すぐにやめてお医者さんに行ってくださいね。

それでもどうしても染めたい場合はヘアマニキュアがオススメです。マニキュアは酸化染毛剤に比べるとかなり刺激が低いので、しばらくはそういったものにかえていただいて。また、根元につけず塗ってもらえるよう、美容師さんにきちんと相談してくださいね。

日本のヘアカラー工業会では「異変を感じたら即座に使用を中止してください」と明示されていますし、カラー剤使用前のパッチテストなども必ず行う必要があるので、不安がある方は是非そういったこともサロンで相談してみてください。

Mitsuba:そういったところを守っていきましょう、ということですね。

内田さん:はい。色にもその時々で流行りがあるので、美しい色を髪で出すには、またどうしたら染め上がりが長持ちし、色の抜けていく変化の過程も楽しんでいただけるだろうか、ということを常々考えながら私たちも研究を進めています。

キューティクルを開いたままにさせないような工夫をしたり、なるべく髪にダメージを与えず染められるように。ダメージを気にしてカラーを止めてしまう方も多いので、何によって髪がダメージを受けるのか、また、カラーの色が定着するのかを知っていただいて不安が軽くなれば私たちも嬉しいです。

Mitsuba:髪の毛の色が入る仕組みなども知れて、何に気をつければよいのかもわかってきました。どうもありがとうございました!




内田朱音さん
(株式会社ミルボン)開発本部 中央研究所研究開発グループ ヘアカラーチーム チーフリサーチャー

鈴木絵美里ライター

東京外国語大学卒業。広告会社と出版社での10年間の勤務を経て現在はフリーランスで編集企画執筆に携わる。新しいローカルコミュニティ、食、農業、働き方、暮らし方、場づくりなどの題材を幅広く扱う。湘南生まれのロックンロール育ち。

CREDITS
写真:ミネシンゴ
取材・執筆:鈴木絵美里
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