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「大人の遠足in淡路島」で学ぶ“美”の食とアート

OTHER | 2018.11.15

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「美容についてやりたいことは、山ほどありますね」。そう話すのは、関西と東京でトータルビューティーサロン WHITE HOUSE を5店舗展開中の寺谷真由美さん。昨年、髪はもちろん、肌や食、ファッションなどをテーマに、総合的な美しさを目指す体験型セミナー『ホワイトスクール』を開設し、サロン顧客を中心にファンが急増。今、美容界に新たな風を吹きこんでいます。

外見も中身も美しく磨く。掲げるのは「美人生」

そもそもなぜ体験型スクールを始めようと思ったのですか?との問いに「以前よりお客様にヘアスタイル以外の提案を出来ないものかと考えていました。チャームアップやファッション、立ち振る舞い、さらに聞き力(聞く力)に絵手紙と色んな角度から女性磨きは出来ますからね。また意識の高いお客様同士の交流の場を設けることで、さらに美を高めることが出来て楽しいだろうなとも思っていました。」と寺谷さん。それを形にしたものが「ホワイトスクール」だったそうです。
またスタッフ側にとっても“鋏を持たないコミュニケーション”の勉強にもなると、前回の遠足では各店の店長さんが参加されたそうです。「普段は鏡越しでの会話ですし、面と向かってゆったり話す時間がないですよね。だからこういった時間ってすごく貴重で。お客様とスタッフとの距離感もぐっと縮まったと喜んでいました」と。

外見だけではなく内面からの美しさも磨く企業理念「美人生」を実施することで、さらなるファンを獲得。美容室の枠をはみ出し、コミュニティの新たな形が生まれています。

遠足の地は、神戸から車で約40分の“淡路島”。普段は都会で働くことが多いからこそ、自然と向き合うことを大切にしているそうです。そんなアクティブさもあってか、寺谷さんの趣味はサーフィン!2年ほど前から始めたそうですが、紫外線対策はもちろんおこたりません。髪の毛にはたっぷりのトリートメント+ぴっちり帽子といった一風変わったスタイルで、波に乗るそうです。ちなみに、美容として一番気にするべき体の部分は?の問いには「頭皮!」と即答でした。

アクティブでありながら年齢を感じさせない美しさと格好良さが、ファンを魅了する理由のひとつなのかもしれません。

大自然の中で “美味しい食”を共有する空間「パタジェウミソラ」

昼前にウェスティンホテル淡路に集合し、今回の目的の場所「パタジェウミソラ」へ。ホテルからは徒歩20分程度の場所で、遠足らしく山道を登りながら向かいました。

高台に建つダイニングルーム「パタジェウミソラ」。淡路島の海が一望できるとあって、知る人ぞ知る人気スポットです。普段は、ウェディングやBBQパーティといった団体用会場として使うほか、隣接した畑での農業体験や音楽ライブなども行っている素敵な場所。映像等のロケ地として使用されることもあるそうです。

「個人ではなかなか訪れることができないからこそ今回ここに決めました」と寺谷さん。現地に着くなり、絶景の見晴らしに溜息まじりの歓声が沸きあがり、みんなスマホを海へ向けてパシャパシャ。

眺めの素晴らしさはもちろんですが、ウミソラの会場もこれまた絵にかいたような素敵空間。普段は波や風の音、鳥や虫の鳴き声のみがこだまするようで、本当に贅沢で静かな時間が流れている場所。

その後は、パーティが始まるまでしばしの休憩。大自然を眺めながら軽めのティータイムが始まりました。

ウミソラの会場を仕切るのは、代表の中村勇一さんとオーナー奈渚子さんご夫婦。大自然と一体になれるこの場所で、無添加のパンや無農薬野菜といった体に優しく美味しいメニューを提供し、自然と笑顔になれるお手伝いをしてくれます。

今回の食のテーマは「糀」。料理をいただく前に奈渚子さんによる講義が始まりました。お酒や醤油などを造る過程でもよく目にする「糀」。発酵食品の原料のことで、体に取り入れる良い菌の大切さを教えていただきました。ちなみにこの「発酵」ですが、微生物による分解作用という意味で「腐敗」と同じこと。ただ人間の体に良いもの・美味しいものを「発酵」、悪い・不味いものを「腐敗」と呼んでいるにすぎないのだとか。

講義が終わるとともに美しいコース料理が目の前に。まずは、カツオとホタテ貝、なすをバルサミコ酢ソースでいただくオードブル。淡路島ならではの魚貝の旨味がギュッと詰まった一皿でした。と同時に彩り美しいサラダを一緒に。糀を使用したバーニャカウダーソースが決め手で、美味しいうえに野菜そのものの味が楽しめます。栄養が身体へ染み渡る感じすらしました。

メインは糀を使った豚のスペアリブ。とてもやわらかな食感で、ごろっと入った野菜と共にペロリといけちゃいます。さらに食後のデザートでは、イチジクとカボチャが入ったバニラアイスクリーム&バラのパウンドケーキを。かなり珍しい感じがしますが、これが唸るほどの美味しさ!

心の琴線にふれる貴重なひととき。大石可久也美術館

食事の後は、ウミソラから歩いて約10分の「アート山 大石可久也美術館」へ。出迎えてくれたのは、大石可久也氏の奥さんであり洋画家の大石鉦子さん。こちらの美術館は、内装や外装、周辺のオブジェ、さらに道や階段にいたるまで、ほとんどが大石夫婦の手によって作られたもの。ゆえに、このアート山そのものが作品です。

御年86歳の鉦子さん、本当にしっかりした立ち振る舞いで、優しい面持ち。そしてやっぱりお洒落。「つくることは生きる喜び」と笑顔で話す彼女に、終始頷き感銘を受ける寺谷さんの姿が印象的でした。

美術館の2階には大きなテーブルと大木柱を取り囲むように可久也氏の洋画がずらり。こちらの大テーブルは、樹齢2000年の「コースト・レッド・ウッド」の風倒木で作られたもの。やわらかく、赤く、静かな力が秘められているようで、真剣に手を添えるみなさんの姿がありました。
また大木柱は可久也氏が海岸で発見したもので、「海の神さまの贈り物」としてオブジェに。今では、このアート山のご神木だそうです。

ちょっと不思議なアート空間で、貴重な時間を体感することが出来ました。ウミソラとセットで訪れたい場所ではないでしょうか。

今後は遠足以外でも、先日リニューアルオープンしたばかりの神戸店で、美容についてのイベント企画などを構想中だそうです。

様々な人へ“美”を伝え続ける寺谷さん。そして自分が「やりたいこと」には貪欲でバイタリティにあふれ、今回のような素敵な女性たちとの出会いでは、素直に吸収。そんな彼女の姿は、まさしく「美人生」であると言えるでしょう。
“鋏を持たないコミュニケーション” で美容室とお客様の新たなコミュニティが生まれていました。

取材・執筆・写真:田村慶明(あかりとかげ)

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