ESSAY

もし石野卓球が美容師だったら

ESSAY | 2017.10.17

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俺の髪の毛の毛根はどれをとっても機械だぜ

石野卓球(以下、卓球):いらっしゃいませ〜。お世辞言っても何にもでてきませんよ〜。

お客さん:うっ。は、はい。

卓球:今日はどうされますかぁ〜。まあ、僕のさじ加減ですべてが決まりますけども〜。

お客さん:あ、カットでお願いします。

卓球:カットですね。カットにも色々ありまして、テクノカットでよろしいでしょうか。僕、テクノミュージシャンやってたんですよ。だからテクノカット以外は苦手でして〜。

お客さん:(ちょっと疲れぎみに)は、はい、もうそれでいいです……。

卓球:わかりました!では切っていきますね〜。シャキシャキ。こんな感じでどうでしょうか〜。

お客さん:前髪がぱっつんしすぎてないですかね……。ツーブロックもちょっと切りすぎているような……。あともみあげが左右揃ってないですね。

卓球:あ、それはわざとなんですよ。ちょっと崩したほうがかっこいいじゃないですかぁ〜。僕の美学っていうか〜。

お客さん:ちょ、ちょっとふざけすぎてませんか?

卓球:お会計は5000円となります〜。

お客さん:わかりました。じゃあ最後にマッサージしてください。

卓球:うちはそれやってないんですよ。すみませんね〜。あ、代わりといってはなんですが、うちは、お客さんにゆでた鶏をプレゼントしてるんですよ〜。よかったら持っていってください〜。

お客さん:いらないです。さようなら!

神田桂一 ライター/編集者

『POPEYE』『ケトル』『スペクテイター』『クイックジャパン』などカルチャー誌を中心に活動中。趣味は旅行。好きな地域は、中東と台湾。

さのゆりこ おじさんウォッチャー/イラストレーター

1988年生まれ。おじさんをメインに、人物モチーフのイラストを制作しています。オーダー似顔絵、挿絵、展示など。インスタグラムでは有名人の似顔絵を中心に公開中。

CREDITS
文:神田桂一
イラスト:さのゆりこ
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