REPORT

ミスグランドジャパン×”milbon”ヘアケアレクチャー
髪は自分を表現するための大事な武器

REPORT | 2017.08.08

SHARE

7月某日、渋谷。ミスコンテスト「ミス・グランド・ジャパン」のファイナリストたちが、美しい髪を保つための講義を受ける。その様子を見学し、またその前後に彼女たちから話をうかがう中で見えてきたのは、コンテストをきっかけに自分の人生をつかもうとする、懸命な姿だった。

髪は、自己表現の武器になる

「ミス・グランド・インターナショナル」は2013年、タイの首都バンコクを拠点に発足したミスコンテスト、いわゆる“ミスコン”だ。開催5年目にして、すでに100か国以上の代表が参加する規模に成長している。
初回の日本代表として世界大会に出場したのが、吉井絵梨子さんだ。

2013年当時は日本国内に運営組織がなく、まさに身ひとつでの挑戦だった。このときの経験をきっかけに、2015年に日本事務局「ミス・グランド・ジャパン」を立ち上げ、今も代表を務めている。
「ミスコンにはそれぞれコンセプトがあります。『ミス・グランド・インターナショナル』の場合は『STOP THE WAR』。美しさというツールを使って、平和のムーブメントを起こす“平和の使者”を選出する大会なんです。わたし自身が大会の中でどんな女性を輩出したいかというと、インディペンデントな女性、つまり、自分の意見をしっかりもち行動できる、自立した女性です」

数々のミスコンの世界大会へ出場してきた吉井さんにとって、ミスコンはすべての原動力だったという。
「『きれいになりたい』『知識を身につけたい』といった目標を見つけ、そこに向かってステップアップしていくためのきっかけになっていました。そんなミスコンのすばらしさをもっと世の中に広めたいと純粋に思ったんです」

運営側に立つ今、やりがいはどこにあるのか。
「『ミス・グランド・ジャパン』では他のミスコンに比べて、あえて言えば芸能色のない、普通の子を選ぶようにしています。だから最初はどこにでもいそうな、ただのかわいい女の子だったのが、選考を通し、意思をもって発信できる魅力的な女性になっていく。服装や髪型も変わり、自信をもって話せるようになっていきます。わたしの尽力が、参加している彼女たちを通して形になることに、すごくやりがいを感じますね」

日本人女性特有の黒髪は、世界大会で「まるで絹のようだ」と高く評価されるそう。だからこそヘアケアは怠れないという。
「ミスコンのステージにおいて、髪の動きやツヤは、自分を表現するための大事な武器です。以前ひとりでバックパッカーをして各国を旅していたときに、水、シャンプー、気候などの条件によって髪の感じが変わるのを実感して。だから世界大会に参加するときは、開催国の水回りや気候に気をつけるようにしていました。たとえば、乾燥した国なら重めのオイルをもって行くとか。女性って、髪ですごく変わりますよね。ファイナリストたちには、このあとの講義で知識を思う存分吸収し、今後に活かしてもらいたいです」

意外に知らないヘアケアのこと

ドレスに身を包んだファイナリスト10名がずらりと席に並ぶ。ちょっと圧倒されるくらい、ゴージャスな光景だ。

講師を務めるのは、ヘアケア化粧品プロフェッショナルメーカー「ミルボン」商品企画部の伊藤さん。
講義の内容は、毛髪や地肌の役割・基礎構造から、効果的なヘアケアと食事の方法までに至る。座学だけではなく、資料映像を観たり、自分の毛髪や地肌の状態をチェックするワークを行ったりしながら、髪について2時間みっちりと学んだ。

特に印象的だったのは、ヘアケアの方法についての講義だ。美意識が高いファイナリストたちでさえ「ええ!?」と驚く声を上げていたくらいなので、きちんと知っている人は少ないにちがいない。
たとえば、「予洗い」。シャンプーの前にお湯で髪を洗うことを指すのだが、さっと髪を濡らすくらいで終わらせる人が多いのではないだろうか。実際は「38度程度のぬるま湯で、地肌を洗うように1分〜1分半ほど行う」といいのだという。それだけでもかなりの汚れを落とせるからだ。

質疑応答の時間には、ファイナリストたちからたくさんの質問が。
たとえば「朝のシャンプーは髪に悪いですか?」。ミルボンの伊藤さんによると、乾燥しやすくなるからやめたほうがいいそう。1日1回、夜に洗うのがおすすめとのこと。
また「顔を下に向けて髪を洗っているんですが、問題ないでしょうか?」という質問もあった。キューティクルの向きを考えると、顔を上げて、頭頂部から下へお湯が流れるようにしながら洗うほうが髪にいいそうだ。

最後に参加者それぞれの髪質に合う商品の選定が行われ、講義は盛況のうちに終了した。

ヘアケアはだれでもできる自分磨き

ファイナリスト4名に講義を受けての感想をうかがった。

しっとりとした黒髪が魅力的な清田彩さん。
「顔のお肌は大切にしているのに、そことつながっている頭皮へのケアが行き届いていなかったなと反省しました。ミルボンさんからいただいたケア剤を使い、地肌のマッサージを毎日欠かさずします。もし世界大会に出場できたら、ツヤのある髪をオーラのようにまとい、世界中の人に日本人の黒髪を『あら、きれい』と思ってもらいたいです」

カラーリングにキュートな個性が光る辻絵里華さん。
「根本的に間違っていたんですが、今まで顔を下に向けて髪を洗っていました……上に向けたほうがいいと知ったので、絶対に実践します。もともと髪型など見た目の面でのこだわりは強いのに、手入れの面が充分ではなかった。今日教えていただいたことを身につけて“美髪”を手に入れ、ファイナルで振りまきたいと思います!(笑)」

何とまだ高校生の、初々しい高橋美羽さん。
「髪の洗い方、頭皮のマッサージの仕方など知らなかったことをたくさん教えていただきました。黒髪にこだわりがあり、ケアに気を遣ってはいましたが、それだけでは足りないんだと思って。ファイナルでは他の人と比べてどうというより、とにかく自分を出して、見ている人たちから『この子、いいな』と思ってもらいたいです」

不妊治療に携わる仕事をしている、しとやかな印象の工藤えりなさん。
「予洗いが大事だと知ってはいましたが、1分半もするべきとは思っていませんでした。普段ささっと終わらせることが多く、これからは気をつけます。あとシャンプーの前に髪をコーミングするとか、ひとつひとつの過程を丁寧に続けていきたい。見る人を惹きつけるような、舞台映えする髪でファイナルに臨みたいと思います」

彼女たちが出場する「ミス・グランド・ジャパン」ファイナルは、9月11日に行われる。そこで選ばれた日本代表が、10月にベトナムで開催される世界大会へ進出するのだ。
今回会ったファイナリストたちは全員、優雅な外見とは裏腹に、必死に自分を磨こうとしているように見えた。ミスコンは自分と関わりのないものだと思っていたのに、彼女たちの姿に人間味を感じて、何だか共感を覚えてしまう。

ふと吉井さんの「女性って、髪で変わりますよね」という言葉を思い出す。
今の自分から変わりたいと思うことはだれにでもある。そのきっかけが、ある人にとっては恋や仕事で、またある人にとってはミスコンというだけ。勇気を出して一歩を踏み出そうというとき、ヘアケアはだれでも平等にできるひとつの手段なのだ。

吉井 絵梨子 (よしい えりこ) ミス・グランド・ジャパン 運営代表

秋田県秋田市出身。アメリカ大学留学を経て帰国後、ミス・ユニバース・ジャパン ファイナリストに選出される。以降、ミスコンの道へ進む。
現在、通訳・翻訳会社を経営する傍ら、ミス・グランド・ジャパン 事務局 代表を務め、世界大会へ日本代表を選考・輩出。
≫ミス・グランド・ジャパン HPはこちら

川口ミリ ライター/編集者

『キネマ旬報』編集部、『マーマーマガジン』編集部を経て、2017年よりフリーランス。現在は映画関係の雑誌・記事を中心に活動中。

増永彩子 フォトグラファー

写真家 藤代冥砂氏に師事後、渡英。
現在 東京を拠点に活動中。

CREDITS
写真:増永彩子
取材・執筆:川口ミリ
編集:ミネシンゴ
TAGS

Find Your Beauty MAGAZINEの最新記事をお届けします

RECOMMENDED POSTS

FOLLOW US