INTERVIEW

Find Your Beauty MAGAZINE×ナタリー 馬場ふみか

INTERVIEW

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ニュースサイト・ナタリーとFind Your Beauty MAGAZINEによる連載企画。第2回は女優・モデルの馬場ふみかと、彼女の担当美容師であるWAVY’S代表・馬場一馬の対談を実施した。着る服が似てしまうほど、好きなスタイルや波長が合うという2人。普段のメンテナンスや役作りの話、さらに互いの魅力について語ってもらった。

自分の要望+αを叶えてくれる美容室

──今日は一馬さんの愛犬シエルちゃんが現場を癒してくれました。いつもお店にいるんですか?

馬場一馬(以下一馬):たまにいますよ。運がよければ会えます。

馬場ふみか(以下ふみか):今日初めて会えました! 会いたいってずっと言ってたんです(笑)。

一馬:だよね、だから連れてきたんだよ!

──ではまず、お二人の出会いからお話いただけますか。

一馬:ふみかちゃんが地元の新潟で通っていたHURRAH AND THINGSっていうヘアサロンがあって。そこのスタイリストと共通の知人を通じて知り合い同士だったんですけど、ふみかちゃんが東京に出てくるときに僕のことを紹介してくれたのがきっかけです。

ふみか:1年前ぐらいでしたっけ?

一馬:そうかな。3週間に1回くらいのペースで店で会ってるから長い付き合いのような気になるけど(笑)。前髪とカラーの微調整でこまめに来てくれるよね。

ふみか:あと、もともと私が美容室が好きっていうのも理由の1つです。HURRAH AND THINGSは中学2年の頃から上京するまで通っていたんですけど、週1ペースで前髪のメンテナンスに行ってました(笑)。WAVY’Sは私が信頼していた人たちが「絶対いいから!」って紹介してくれたので、最初から安心感がありました。実際来てみたら自分の要望を叶えてくれるだけじゃなく、プラスでさらにおしゃれにしてくださったのでよかったなあって。

一馬:そう言ってくれるのはうれしいな。

ストレートヘアから休日スタイルに大変身

──本日はオフの日のふみかさんをイメージして、一馬さんにアレンジしていただきました。

一馬:ふみかちゃんは普段ストレートヘアですが、休日バージョンということでちょっと動きが欲しいなと思って。いつもの艶っぽい雰囲気よりは、カジュアルでラフな感じに。普段のファッションもストリートっぽいのが似合ってるので、それに合わせて巻きました。

──アレンジのポイントは?

一馬:顔周りに細い産毛みたいな質感の部分を作ったり、ちょっとウェットな雰囲気を足したり。ストリートにいるおしゃれな女の子のイメージです。

──ふみかさんはヘアアレンジするのが好きと伺いましたが、自分でここまで巻くことはありますか?

ふみか:自分では毛先や表面を巻くぐらいなので新鮮です。いいですよね。自分でもできるようになったら普段のヘアスタイルの幅が広がるかなと思います!

──自宅で再現するコツがあったら教えてください。

一馬:けっこうしっかり巻いてるんですけど、わざと適当に巻いているので、ぐるぐる巻いちゃって、それをスタイリング剤でほぐしたりウェットな感じにすれば再現できますよ。

──お二人と話していると、お互いの持つ雰囲気や好きなテイストが合うんだろうなと感じます。

一馬・ふみか:ですね。

一馬:たまに着てる服が似てたり。Tシャツのブランドが被ってることもある(笑)。

ふみか:やっぱり好きなテイストが合わないと、いくら要望に応えようとしてくださっても、求めているものと違う!ってなると思うので。自分に合ったサロンや担当美容師さんを見つけるってすごく大事だと思います。施術中にしゃべっていると、こういうほうがいい感じに見えるんじゃない?とか提案してくださったり。通うたびにどんどん自分に似合うスタイルを追求できてるなって実感があります。

一馬:前髪もいろいろ試したけど、最初よりハマってきたよね。僕のほうも何回も切らせてもらってるうちに、ふみかちゃんに合うポイントが見えてきた気がする。

こだわりが詰まった黒髪ロング

──「黒髪ロングヘア」と言ってもさまざまなスタイルがあると思いますが、「ふみか流」のポイントを教えてください。

ふみか:こだわりはすごいあるんです。レイヤーはあまり入れないで重めにするとか。色も真っ黒ではなくて、グレーで暗く見せる。

一馬:あとは前髪。毎回ミリ単位でこだわるよ。長さだけじゃなくて厚みも。重めのほうが好きだってわかってるから、変に手を加えずライン整えて終わり!みたいな。ふみかちゃんの前髪に関しては、“あえてやらないカット”を心がけています。

ふみか:顔周りは一番大事! 役作りが必要なとき、衣装合わせの段階で一馬さんに相談するんです。作品によって前髪の幅を変えてもらったり。「お前はまだグンマを知らない」では狭めだったけど、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」では幅を広げてもらって。

一馬:カラーも微妙に黒のニュアンスが違うんだよね。「グンマ」は真っ黒というより、光が当たったときに透け感が出るのを重視したんです。

ふみか:あと今年の4月に出演した「ちるらん 新撰組鎮魂歌」という舞台では珍しくブリーチして明るくしました!

一馬:ふみかちゃんは黒髪のイメージが強いと思うので、新鮮でこっちも楽しかったです。

▼ホームケアは裏技を駆使して

──ずっと担当されていると髪質もわかってくるかと思いますが、ふみかさんの髪の特徴は?

一馬:癖があまりないのでやりやすいです。ただ仕事上、短期間で髪色を明るくしたり暗くしたりっていうのがあるから、カラーするときちょっと大変かな。毛がすごくしっかりしているから色味が出づらかったり。

ふみか:カラーもそうですし、毎日仕事で髪を巻いたりスタイリング剤付けたりするから、傷みやすいのが悩みです。流さないトリートメントを毎日付けて、ドライヤーで乾かして寝るのを心がけているんですけど……。

一馬:ホームケアはそれで十分! 美容室にトリートメントしに来てくれるのが一番いいんだけど、頻繁に来られない人は洗い流さないオイルやトリートメントを使うのがオススメ。担当の美容師さんに、サロンで売っているシャンプーやトリートメントからどれが合うか選んでもらうのもいいと思う。

ふみか:なるほど! ただ、髪を乾かすのだけは本当に面倒くさい(笑)。でも今きちんと乾かすのと、乾かさないで翌朝に寝癖を直すのどっちが面倒かと言われたら、寝癖直しのほうが面倒! だから早く乾かす方法を研究しているんです。本当に急ぐときは、髪にケア剤を塗って、肩からかけたバスタオルに髪をぐるぐる巻き込んでぎゅっとして、タオルの端をしまい込む。その間にスキンケアとかボディケアしていると、タオルが水分を吸収してくれるんです。これが正解かはわからないですけど(笑)。

一馬:あながち間違いじゃないよ。さらにタオルの上からドライヤーを当てると、水分が髪を守ってくれるから保湿にもなる。

ふみか:よかった、怒られなかった!(笑)

互いにリスペクトしていることは

──いいアドバイスがもらえましたね。お二人の仕事についても聞かせてください。美容師と女優、職種は違えどプロとして活動するお二人ですが、一番大切にしていることは?

一馬:僕は髪の毛を切ることが何よりもうまくなりたいっていうのが大前提にあって。でもそれ以上に「また会いたい」って思われる美容師になりたいと思ってます。最近あった出来事を報告したいと思ってくれるような存在に。まあお客さんからパワーもらうことのほうが多いんですけど(笑)。

ふみか:私は挑戦することを大事にしています。自分の知らない世界に飛び込んでみるチャレンジですね。真ん中にあるのはお芝居がしたいという気持ちで、そこはもちろん変わらない。その中でいろいろなことに挑戦していけば、結果どの仕事もすべてつながってくると思うので。

──相手の活躍を見て、カッコいいなと思うのはどんな瞬間ですか? 普段面と向かって話さないかもしれませんが……。

一馬:そうっすね(笑)。ふみかちゃんの活躍は雑誌やテレビで見かけるんですけど、すげーなっていうのが素直な気持ちです。特に最近は周りの人から「大ファンなんです!」みたいに言われることが多い。「ふみかちゃんと同じ美容師さんに切ってほしくて」って僕のところに来るお客さんもいるんですよ。

ふみか:えー、本当ですか!?

一馬:影響力がデカいよ。しかもおしゃれ感度の高い女の子がファンに多いから、そういう子たちのアイコンになってるんだなあと。ファッショニスタ的な評判がダイレクトに伝わってきますね。どんなに名がある人でも、「同じ美容師さんがいい!」って店までファンが来る人はそうそういないと思う。

ふみか:ちょっと恥ずかしい(笑)。一馬さんはカッコいい先輩、カッコいい大人!っていう感覚ですよ。髪をカットしてもらっているときも、普通に話を聞いてもらうときも。特にどうっていうわけでもないんですけど(笑)、ふとした瞬間にそう思うし、お客さんがWAVY’Sを気に入って通う気持ちがよくわかります。

一馬:ありがとう。僕からもう1つ。ふみかちゃん個人のことで言うと、いつもフラットでいられるのがいいところだよね。仕事の話でもくだらない話でも、変わらないでいられるのがすごい。

ふみか:私はマイペースなところがあるので……(笑)。

一馬:そういう人に憧れるけどなあ。

ふみか:いやいやいや!

一馬:いやいやいや(笑)。でも変に気を使いすぎず、お互い楽にいられるからいいよね。

ふみか:これからもよろしくお願いします!

映画ナタリーサイトの馬場ふみかさんの”髪”をテーマにした単独インタビューはこちら>>

衣装協力:ジーンジニーアンドハングリーフリークス,ダディ、ゲス(0120-82-3788)、ミキオサカベ(03-6304-0838)、フレーク(03-5833-0013)

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