Top Message

代表取締役社長

代表取締役社長

「すべては、ヘアデザイナーとともに」という組織哲学を胸に

ミルボンは、美容室専売品を製造・販売する日本発のグローバルプロフェッショナルメーカーです。1960年の創業以来、「すべては、ヘアデザイナーとともに」という組織哲学のもと、美容室を通じて、世界中の人々の美しい生き方に寄り添い続けることで、心豊かな社会の実現に貢献しています。現在、美容室専売メーカーとして国内では市場を牽引する立場であり、2000年の上場以降は新型コロナ禍の2020年度を除く全ての期で増収を果たしてきました。また、2010年から本格化したグローバル事業でも日本を含む14の国と地域に拠点を設けており、今後は「グローバルNo.1」となるビジョンを掲げています。

ミルボンのビジネスモデルはシンプルです。一言で言えば「美容室を通じて、世界中の人々に美しさを届けること」。つまり、一般消費者向けの「パブリック市場」ではなく、美容室のみを通じて美しさを届ける、ということです。販売チャネルを美容室のみとすることは、不効率に思われるかもしれませんが、事業領域を絞ることで、独自で明確な立ち位置を獲得しているのです。その背景には、美容室が、人々の美しさ、そして、心豊かな社会の実現に不可欠な存在である、という信念があります。だからこそ、ミルボンではあらゆる行動の軸として「美容室の増収増益」を貫き、ミルボンにしかできないサービスの創造による美容室からの信頼の獲得と、持続的成長を成し遂げているのです。

常に立ち返るべきは「美容室の増収増益」という軸

私が就活生だった頃、ミルボンを知る人は多くありませんでした。しかし、ビジネスモデルや理念をどこよりも熱く説明し、私に理解させてくれたのはミルボンだったのです。美しさは人の心を豊かにし、豊かな心は文化を育む。そして、文化を大切にする社会は平和をもたらしてくれる。私は、このミルボンの理念や価値観に深く共感し、入社前からミルボンの魅力を家族や友人たちに自ら語っていたほどでした。

入社後の研修を経て、その理念や価値観を体現するフィールドパーソンとして美容室に貢献していける日々は私にとってまさに誇りでした。しかし、思いがけずわずか1年で商品企画の部署へと異動することとなり、このことには寂しさも覚えましたが、新商品を生み出す役割に変わったとしても、ミルボンが大事にしている「現場・傾聴・自立」という行動指針を徹底すべく、私はそれまでと変わらずに美容室に足を運び続けました。そしてその末に、美容師の皆さんの声を起点に企画した商品を発売することができた際には、「こんな商品を待っていた」という多くの喜びの声をお客様や美容室、さらには社内からもいただくことができたのです。この経験は、ミルボンのビジネスモデルである「フィールドパーソンシステム」、そして、第一線でご活躍する美容師の皆さんと共同で商品を開発する「TAC製品開発システム」の両輪によって、「美容室の増収増益」に貢献できたという実感と、ミルボンで働くことの喜びを強く感じるものとなりました。

その後、経営企画室で経営の基礎を学び、2010年からはミルボンUSAの代表を務めました。知名度も実績もまだ低かった北米では、現地の販売代理店に話を聞いてもらうことすら難しい状況でしたが、「世界中の人々の美しい生き方を応援する」という信念を胸に交渉を続けたことで、現在の全米での販売代理店網構築への足掛かりを作ることができたのです。

帰国後は、経営戦略部部長として中期事業構想の立案や新規事業の創造に携わり、現在のDX戦略の土台となるミルボン公式オンラインストアーズ「milbon:iD」を本格稼働させました。EC事業においても、購入者が「milbon:iD」の会員登録をした美容室に商品の売上が計上される、というミルボン独自のECプラットフォームを生み出すことができたのは、やはり「美容室の増収増益」という立ち返るべき軸があったからこそでした。

価値観への共感から始まる「3つのやりがい」

私は、ミルボンで働く上で最も大切なことは何かと問われたら、「価値観への共感である」と答えます。この価値観への共感がもたらす誇りこそ、ミルボンで働く上で最も大切な第一のやりがいなのです。その上で、ミルボンには私を含め、同じ価値観を持った1,000人を超える社員、さらにはパートナーとしてミルボンの価値観に共感してくださるたくさんの販売代理店、美容師の方々がいます。その中で成果を上げた時に得られる仲間や社会からの承認が、第二のやりがいです。そして、こうしたやりがいを積み重ねていくうちに、いつしか自分の中の視野が広がり、視座が高まっていく。これが成長による自己実現として、第三のやりがいをもたらしてくれるのです。

ミルボンには、部署や社歴にかかわらず挑戦できる土壌があります。ただ、ここで大切なのは「何のために挑戦をするか」です。それはやはり「美容室の増収増益」のためであり、「美容室を通じて、世界中の人々に美しさを届ける」ため。つまり価値観への共感が全ての土台となるのです。皆さんの中でこの価値観に共感してくださる方がいらっしゃるなら、その方はミルボンで誇りとやりがいを持って、生き生きと輝くことができるでしょう。どのような仕事においても、自分の価値観のもとで挑戦ができることほど、幸せなことはないはずです。

「自分らしく美しく生きていきたい」。
世界中に存在するこの想いは、これまでも、そして、これからも変わることのない普遍的な願いです。ぜひ、美容室を通じて、世界中のあらゆる人々の美しい生き方を応援し、心豊かな社会を実現するために、ともに未来を創造していきましょう。