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くせ毛の原因は?髪のうねりにおすすめのヘアケアアイテムも紹介

髪の悩みのなかでも、とくに多くの方が抱える「くせ毛」。天候や季節によって髪のくせ・うねりが強くなることもあり、扱いが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、1960年の設立以来、長年に渡って美しい髪への研究開発を行なってきたミルボンが、くせ毛の原因や特徴について詳しく解説します。今日からできるヘアケアや、髪のくせ・うねりにアプローチする商品も紹介しているので、くせ毛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
くせ毛の4つの種類と特徴

くせ毛は、特徴によって大きく4つのタイプに分類できます。各タイプの特徴や、見分け方は以下のとおりです。
くせ毛の種類 | 特徴 |
---|---|
縮毛(しゅくもう) | ・細かい縮れ ・強い縮れ ・パサついて感じやすい |
波状毛(はじょうもう) | ・S字状に波打つようなくせ ・日本人に多い ・うねりの大きさは個人差がある |
捻転毛(ねんてんもう) | ・らせん状にねじれる ・ザラザラした手触り ・ブラシがひっかかりやすい |
連珠毛(れんじゅもう) | ・数珠のような形状 ・細い部分は切れやすい ・日本人には少ない |
また、くせ毛は1種類ではなく複数のタイプが混在している場合もあります。くせ毛の強さや形状は人によって異なるため、まずは自分の髪質を確認してみましょう。
くせ毛の原因とは

くせ毛になる原因はさまざまありますが、大きく先天的なものと後天的なものに分けられます。また、くせ毛の種類によっては、先天的・後天的両方の原因で発生するものもあります。
先天的に発生するくせ毛の原因
先述した4種類のくせ毛のうち「連珠毛」は先天的に発生すると考えられています。また、モンゴリアン(日本に多い)と呼ばれる人種のくせ毛には「波状毛」が多く、エチオピアン(アフリカ等に多い)という人種には、「縮毛」が多いことが知られています。生まれつきのくせ毛は、主に以下が要因となります。
・遺伝:両親から受け継いだ遺伝子が影響する
・毛根の形状:毛根が曲がって生えている場合、その形に沿って髪が成長するためくせになる
・髪の断面の形状:髪の断面が楕円形や扁平などの場合、くせが表れやすい
毛根は頭皮に埋まっている部分のため、実際に形を確認したことのある方は少ないでしょう。直毛の場合は頭皮の表面に向かってまっすぐ生えますが、くせ毛の場合は湾曲したり横に曲がってから上に生えたりと変形しています。毛根が強く変形していると、比例して髪のくせも強く表れます。
髪の断面についても、毛根と同様です。直毛の場合は丸か、もしくは丸に近い形をしていますが、くせ毛の場合は楕円になっています。
生まれつきのくせ毛は、美容室で悩みに合ったメニューを受けるのがおすすめです。くせによって髪が広がる場合は毛量を調節したり、髪の生え方にくせがある場合は部分的にストレートパーマをあてたりするなど、美容師に相談してベストな方法を選びましょう。
先天的なくせ毛以外に、後天的に髪を扱いにくくする原因
年齢やダメージなどさまざまな原因で髪が扱いにくくなることがあります。後天的に髪を扱いにくする原因として、主に以下の3つが考えられます。
1. 髪へのダメージ
2. 頭皮環境の悪化
3. 加齢
後天的に扱いにくくなった髪は、正しいケアや生活習慣の見直しなどによってある程度ケアすることも可能です。
それぞれ詳しく解説しますので、まずは自分の髪や頭皮の状態を理解しましょう。
1. 髪へのダメージ
髪がダメージを受けると、パサついたりうねって広がったりと、扱いにくくなる場合があります。たとえば以下のような原因が髪のダメージにつながります。
・ドライヤーやヘアアイロンの熱
・タオルやブラッシングによる摩擦
・ヘアカラーやパーマ
・紫外線
髪の主成分はタンパク質です。ドライヤーやヘアアイロンの熱、ヘアカラーやパーマなどの化学施術、紫外線などは、回数が重なることによってタンパク質にダメージを与え、髪の毛の強度を低下させたり水分保持機能を低下させたりします。
また、タオルやブラッシングによる過度な摩擦は髪の毛の表面に存在するキューティクルを傷つける場合があります。キューティクルが傷つくとその後の洗髪で髪の内部のタンパク質や脂質が流出しやすくなり、髪の毛のダメージが進みやすくなります。
2. 頭皮環境の悪化
美しい髪を育むためには、健やかな頭皮環境であることも大切です。以下に留意しましょう。
・頭皮の乾燥
・ストレスによる血行不良
・栄養バランスの乱れ
頭皮の水分が失われ、乾燥が進むとフケが発生します。
また、ストレスを受けると自律神経に影響し、血行不良を引き起こす可能性があります。血行不良が起きると、毛髪に十分な栄養が運ばれません。食事でバランスよく栄養を摂取しながら、なるべくストレスをためないことが大切です。
3. 加齢
年齢を重ねると、髪にくせやうねりが現れる場合があります。生まれつき髪がまっすぐだった方は、変化に驚くこともあるでしょう。とくに30代以降、髪のうねりやパサつきが気になり始めるなど、変化を感じる方が増えてきます。
これは、年齢をかさねることで髪内部のタンパク質や脂質のバランスに変化が生じることが原因です。ハリやコシ、しなやかさが失われ、まとまりにくくなる場合があります。
おすすめのくせ毛ケア5選

髪のくせやうねりをケアするためにおすすめの方法として、以下の5つを紹介します。
1.くせ毛やうねりヘア向けのシャンプーを使う
2.正しい洗い方で頭皮の毛穴を清潔に保つ
3.トリートメントなどで髪の保湿をする
4.ヘアアイロンやドライヤーで整える
5.美容室でくせ毛向けのメニューを受ける
今日から自宅でできるセルフケアだけでなく、プロの手を借りる本格的なヘアケアの方法まで、幅広くピックアップしています。
1. くせ毛やうねりヘア向けのシャンプーを使う
シャンプーには、くせ毛やうねりにアプローチできる商品があります。くせ毛の特徴によってアプローチ方法が変わるため、以下を参考にしながらご自身に合ったものを選びましょう。
くせ毛の特徴 | おすすめアイテム |
---|---|
・太くて硬い髪質 ・触るとゴワゴワする ・髪の量が多い ・湿気で広がりやすい | しっとりまとまるタイプのくせ毛用シャンプー |
・細くて柔らかい髪質 ・コシがなくぺたっとしがち ・髪の量が少ない ・ボリュームが出にくい | サラサラふんわりタイプのくせ毛用シャンプー |
くせやうねりが気になる髪は、髪内部の水分バランスが整っていなかったり、タンパク質や脂質のバランスが変わってきていることが原因かもしれません。
髪の状態に合ったお手入れをして、扱いやすい髪を目指しましょう。
2. 正しい洗い方で頭皮の毛穴を清潔に保つ
正しい洗い方で毎日のシャンプーを行い、頭皮の毛穴を清潔に保ちましょう。正しい洗い方を紹介します。
1.1分30秒の時間をかけて、丁寧に予洗いをする
2.シャンプーを手に出したら、泡立ててから頭髪を洗う
3.予洗いよりも長い時間でシャンプーをすすぐ
4.濡れたまま放置せず、ドライヤーで最後まで乾かす
シャンプーをするときは、爪を立てると頭皮が傷ついてしまう恐れがあります。指の腹でマッサージするように頭皮を洗い、髪の絡まりをほどきながらシャンプーしましょう。
3. トリートメントなどで髪の保湿をする
湿気によって髪の広がりやうねりが発生することはよく知られていますが、実は乾燥によってもくせが表れます。毛髪内部の水分のバランスが不均一であると、くせやうねりが発生しやすくなります。
くせのある髪が水分を均一に保つようにするには、トリートメントや、保湿力の高い成分を含んだアイテムを使用するのがおすすめです。ミルボンの研究では「DPG(ジプピロレングリコール)」や「TPG(トリプロピレングリコール)」といった成分に、くせ毛への効果を期待できる結果が得られました。
適切なアイテムを選び、継続して髪の保湿ケアを行なうことがおすすめです。
関連記事:【ミルボン社員に聞いた】髪を保湿して乾燥を防ぐ3つのポイント
4. ヘアアイロンやドライヤーで整える
お風呂上がりの濡れた髪は、ドライヤーでしっかりと乾かすことでくせが出にくくなります。濡れている髪は繊細でダメージを受けやすい状態なため、髪が濡れたまま寝ると枕との摩擦でダメージを受けます。それが重なると、キューティクルがめくれあがったり剥がれたりすることにつながります。洗髪後は、優しく丁寧に扱い、できるだけ速やかに乾かすようにしましょう。
また、乾かしたあとはドライヤーの冷風をあてることで、セットした形状がキープしやすくなります。うねりがひどいときには、ヘアアイロンで伸ばして整えることもおすすめです。
5. 美容室でくせ毛向けのメニューを受ける
ホームケアだけでなく、美容室でくせ毛向けのメニューを受けることもおすすめです。縮毛矯正や髪質にアプローチするトリートメントなど、髪のうねりを整えまっすぐにしてくれるメニューがあります。
髪をしっかりと観察して状態を把握し、どのような髪を目指したいかカウンセリングしてくれるサロンだと、安心して施術を受けられます。プロの力を借りることで、セルフケアもより長く美しい髪の状態をキープできるでしょう。
くせ毛向けのおすすめシャンプーを紹介

ミルボンではさまざまな髪の悩みに寄り添ったアイテムを多数展開しています。そのなかでも人気のオージュアから、くせやうねりといったお悩みにおすすめのシャンプーを紹介します。
1. インメトリィ
2. アクアヴィア
3. タイムサージ
それぞれのアイテムは特徴が異なるため、使用感や香りなども含めお気に入りのラインを見つけてくださいね。
1. オージュア インメトリィ

オージュア インメトリィは、くせ毛にダメージを重ねてゴワつきやツヤが失われた状態の髪を内側から整え、乾かすだけでまとまりやすい髪を目指すヘアケアラインです。ホームケアアイテムだけでなく、美容室専用のメニューも展開しています。
毛髪に親和性の高い2種類のタンパク質補修成分が含まれており、うねりを整えることが特徴です。シャンプーやトリートメント、リーブインをはじめ、トリートメントと重ね付けで使用するコントロールクリームなどスペシャルアイテムも揃っています。
芳醇な中に凛とした印象の青薔薇をイメージした香りで、毎日のヘアケアがより充実した時間になるでしょう。
2. オージュア アクアヴィア

オージュア アクアヴィアは、くせによるうねりでまとまりにくい髪の水分バランスを整え、美しくまとまる髪を目指すヘアケアラインです。美容室専用アイテムとホームケアを繰り返すことで、効率よく美しい髪を目指します。
くせ毛のまとまりにくい原因のひとつである「水分バランスの不均一な状態」に着目し、うるおいを保つ成分である「TPG*¹」や髪内部への浸透する「アルカンオイル*²」などを配合しています。
春に咲く希望に満ちた桜の香りとともに、しっとりとまとまる髪を目指したラインです。
*¹トリプロピレングリコール(保湿成分) *²(C13-15)アルカン(柔軟成分)
3. オージュア タイムサージ

オージュア タイムサージは、年齢を重ねるにつれてまとまりにくくなった髪へ、エイジングケア*1が期待できるヘアケアラインです。5ステップのサロントリートメントで集中ケアができるほか、毎日使えるホームケアアイテムも揃っています。
エイジングとともに性質が変化する髪のタンパク質に対して、毛髪内部まで浸透する水溶性ビタミン*2が作用することで、まとまりを高めてしなやかな髪へ導きます。
春から初夏にかけて咲く花水木をイメージした香りは、女性としての輝く未来を想起させてくれるでしょう。
*1 年齢に応じたお手入れのこと
*2 ビタミンB6(保湿成分)
オージュア人気の5ラインからトライアルキットが登場

サロン専売品を展開するオージュアから、自宅で試せるトライアルキットが新たに登場しました。とくに人気の高い5つのラインから、髪の悩みに合ったものを選べます。
※5つのライン:クエンチ/ リペアリティ/ インメトリィ/ イミュライズ/ プレセディア
お申し込みはmilbon:iDをはじめて利用する方を対象としており、トライアル会員への登録が必要です。

トライアルキットは、シャンプーとトリートメントがそれぞれ5日分入っており、少量から試して香りや仕上がりを確認できます。オージュア商品をはじめて使用する方や、自分に合ったラインを探している方におすすめです。
プロ仕様のヘアケアを体感できるトライアルキットで、自身の髪質に合った商品を見つけてみてください。

くせ毛の特徴に合うヘアケアアイテムで毎日を快適に過ごそう

本記事では、くせ毛が現れる原因やその対策、具体的なヘアケアアイテムまで詳しく紹介しました。髪のくせは生まれつきのものと、年齢や環境による後天的なものがあります。また、ひと口にくせ毛と言っても原因はさまざまあり、髪の特徴によっては適切なケアが異なる場合もあります。
まずは自分の髪をよく観察し、くせや髪質がどのような状態になっているかを確認しましょう。くせやうねりのある髪に対して、自宅でできるセルフケアも多くあります。日々のケアを継続しながら、定期的にプロの技術と質の高いアイテムでスペシャルケアをすることで、美しい髪の状態を長くキープできるでしょう。
取材・執筆 :近藤 晴香