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髪の乾燥につながる6つの原因とは?保湿におすすめのアイテムを紹介

髪の乾燥は、パサつきや枝毛、切れ毛などさまざまな髪トラブルを引き起こします。乾燥する原因は日々のヘアケアや生活習慣、環境要因など多岐にわたりますが、ヘアケア方法の見直しによってアプローチが可能です。
本記事ではミルボン社員の視点から、髪の乾燥を引き起こす6つの要因と、乾燥対策におすすめのヘアケアアイテム6選をご紹介します。この機会に日々のヘアケアを見直し、乾燥に負けないうるおいある髪を手に入れてください。
———髪の乾燥につながる6つの要因

髪の乾燥につながる要因は、以下の6つです。
1. 洗髪・ヘアドライ時の摩擦
2. ドライヤー・アイロンによる熱
3. 洗髪後の自然乾燥
4. カラーやパーマによるダメージ
5. 生活習慣の乱れ
6. 紫外線によるダメージ
自身のヘアケア習慣にあてはまる項目がないか、一度確認してみましょう。
1. 洗髪・ヘアドライ時の摩擦
洗髪やタオルドライによる過度な摩擦は、髪のキューティクルを物理的に傷つけます。
キューティクルは髪の表面を覆ううろこ状の保護層で、水分を保持する役割があります。強い摩擦によってキューティクルが剥がれたり、めくれ上がったりすると、髪の内部から水分が蒸発する原因につながりかねません。また、傷ついたキューティクルは外部からの刺激に弱くなり、髪はさらにダメージを受けやすくなります。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態であるため、とくに優しく扱う必要があります。指の腹を使った洗髪や、押さえるようなタオルドライを心がけましょう。
2. ドライヤー・アイロンによる熱
ドライヤーやヘアアイロンによる過度な熱は、髪の水分を急速に蒸発させます。継続的に熱ダメージを与え続けると、髪は弾力性を失い、パサつきや切れ毛につながることも少なくありません。
とくに、濡れた髪へのヘアアイロンの使用は髪のダメージにつながるため、使用前にしっかりと髪を乾かすようにしましょう。
3. 洗髪後の自然乾燥
自然乾燥は一見髪に優しいように思えますが、扱い方によっては髪の乾燥につながるおそれがあるので注意しましょう。
濡れた髪は繊細で傷つきやすい状態なので、髪が濡れたまま寝ると枕との摩擦でダメージを受けます。ダメージが積み重なると、キューティクルがめくれ上がったり剥がれたりして、その後の洗髪で髪内部の脂質やタンパク質が流出し、髪の過乾燥につながりやすくなります。
洗髪後はドライヤーを適切に使用し、キューティクルを整えながら乾かすことが大切です。
以下の記事では、髪が濡れたまま寝る習慣が髪に与える影響や、おすすめの乾かし方について解説しています。正しいヘアケア習慣を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:濡れたまま寝るのはNG?髪や頭皮への影響と、ドライタイムを快適にするコツとは 〈ミルボン実験室③〉
4. カラーやパーマによるダメージ
何度も繰り返すカラーやパーマによる化学的なダメージも、髪が乾燥する原因となります。カラーリングやパーマ液に含まれる化学物質は、キューティクルを開いて薬剤を浸透させるため、髪の保護機能が低下します。
カラーとパーマで行う化学処理は、以下の通りです。
施術 | 処理内容 | 髪への影響 |
---|---|---|
カラー | キューティクルを開いて染料を髪内部に浸透させる | 色素を抜く過程でタンパク質が変性し、髪の強度や水分保持能力が低下することがある |
パーマ | 髪内部のシスチン結合を切断して再結合させる | 結合を切断・再結合させる過程でタンパク質が変性し、水分保持能力が低下することがある |
繰り返しの施術によって髪へのダメージは蓄積し、髪の弾力や光沢を失わせる原因となります。カラーやパーマによる化学処理は、適切なアフターケアと施術の間隔を空けることが大切です。
5. 生活習慣の乱れ
美しい髪を育むためには、規則正しい生活習慣が大切です。
具体的な生活習慣による髪や頭皮への影響は、以下の通りです。
生活習慣 | 影響 |
---|---|
睡眠不足・ストレス | ホルモンバランスを崩し、頭皮の血流が悪化する |
偏った食生活 | 髪の主成分であるタンパク質や、ケラチンを合成するために必要な亜鉛の不足を招く |
過度の飲酒や喫煙 | 体内の酸化ストレスを高め、髪の細胞を傷つける |
睡眠不足やストレス過多の状態が続くと、髪の成長に必要な栄養素が十分に供給されなくなり、健康な髪の生成を阻害します。食生活では、とくにビタミンB群・ビタミンE・亜鉛などが不足すると、頭皮(肌)の水分保持機能の低下につながります。
美しい髪を育むためには、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、過度の飲酒や喫煙は控えるようにしましょう。
6. 紫外線によるダメージ
地上に届く太陽光にはUVA波とUVB波という2種類の紫外線が含まれており、髪のタンパク質を変性させ乾燥を引き起こす原因となります。
2種類の紫外線が髪に与えるダメージは以下の通りです。
紫外線の種類 | 髪に与える影響 |
---|---|
UVA波 | 髪の内部のメラニン色素を分解して髪を褪色させ、髪を構成するケラチンタンパク質を破壊する |
UVB波 | 主に髪の表面に作用し、キューティクルを傷つける |
2種類の紫外線を含む太陽光の作用により、髪の水分保持機能が低下し、内部からの乾燥が進行します。継続的に紫外線にさらされると、髪は弾力性を失い、パサつきや切れ毛の原因となるでしょう。
紫外線の影響を防ぐためには、帽子や日傘の着用、UVカット効果のあるヘアケアアイテムの使用が有効です。
以下の記事では、紫外線が髪に与える影響について詳しく解説しています。今後紫外線対策に力を入れたいと考えている方は、一度チェックしてみてください。
関連記事:髪も紫外線で日やけする!UV対策やダメージケアアイテムを紹介
———髪の乾燥を防ぐための3つのポイント

髪の乾燥を防ぐポイントは、以下の3つです。
1. シャンプーの方法を見直す
2. ドライヤーやヘアアイロンの使い方を見直す
3. ヘアケアアイテムを見直す
自身のヘアケア方法と比較し、これからの習慣に採り入れてみてください。
———髪を洗う方法を見直す
髪の乾燥を防ぐ洗い方には、以下の5つのポイントがあります。
1. 髪を洗う際は38℃前後のぬるま湯を使用する
2. シャンプー前に1分半程度しっかり予洗いする
3. シャンプーは洗う前に泡立てる
4. トリートメントはヌメリがなくなるまで流す
5. 自然乾燥は避ける
シャンプーの泡が髪全体にいきわたるよう、予洗いは入念にしましょう。また、髪を必要以上に摩擦しないよう、事前にシャンプーを泡立ててから洗うことをおすすめします。
シャンプーやトリートメントの洗い残しは頭皮や髪が乾燥する原因となるため、すすぎの際は十分な時間をかけてしっかりとすすぐようにしましょう。
以下の記事では、キレイな髪を保つためのシャンプーの方法を、前編・後編にわけて解説しています。おすすめの頻度や時間帯についても紹介しているので、キレイな髪を手に入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:意外と知らない?キレイな髪になるシャンプーのやり方をプロに聞いてみた【前編】
関連記事:意外と知らない?キレイな髪になるシャンプーのアレコレを専門家に聞いてみた【後編】
———ドライヤーやヘアアイロンの使い方を見直す
髪の乾燥が気になる方は、ドライヤー・ヘアアイロンの使用方法を一度見直してみましょう。
髪の乾燥を防ぐためには、ドライヤーは以下の順番であてることをおすすめします。
1. 前髪の根元
2. 前髪
3. えりあしの根元
4. 耳まわりの根元
5. 後頭部の根元
6. トップの根元
7. 全体の中間から毛先
ドライヤーを使用する際は髪から15cm以上離し、熱を長時間同じ部分にあてないように乾かしましょう。髪は濡れている状態だと熱に弱いため、最初は強めの風量で根元を乾かします。根元が乾いたら弱めの風で髪の中間から毛先を乾かしましょう。全体を乾かした後に冷風をあてることで、キューティクルが引き締まり髪の乾燥を防ぎます。
また、ヘアアイロンは、髪が完全に乾いた状態で使用するようにしましょう。濡れた髪にアイロンを使用すると髪の内部で水分が急激に膨張し、深刻なダメージを与えます。ヘアアイロンは180~140度の設定で使用し、長時間同じ部分にあてないよう注意が必要です。

ドライヤーによる髪の乾燥をできるだけ軽減したいと考えている方には、ミルボンのドライヤー「エルミスタ」がおすすめです。悩みにあわせて選べるミスト状の美容液を含んだ風で、サロンでブローしたような指通りを実現します。
以下の記事では、次世代型ドライヤー「エルミスタ」の技術や魅力について深掘りしています。使用前後の比較画像も掲載しているので、エルミスタの実力が気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
関連記事:ドライヤー界の革命児、美容液ドライヤー「エルミスタ」の魅力を徹底深掘り!
———ヘアケアアイテムを見直す
髪が乾燥する原因は、毎日使用しているヘアケアアイテムにあるかもしれません。
シャンプーは洗浄力が強すぎると、頭皮や髪の必要な油分まで取り除いてしまうおそれがあります。髪の乾燥が気になる方は、刺激が少なく保湿成分を豊富に含むシャンプーがおすすめです。
保湿成分が豊富なトリートメントの使用も、髪の乾燥にアプローチできるでしょう。トリートメントには、お風呂場で使用して洗い流す「インバストリートメント」と、洗髪後のドライヤー前に使用する「アウトバストリートメント」があります。
自分にあったヘアケアアイテムや組み合わせ方がわからない場合は、美容師に相談することをおすすめします。
乾燥対策におすすめのインバストリートメント3選
乾燥対策におすすめのインバストリートメントは、以下の3つです。
1. やわらかなうるおいのある髪へ|オージュア クエンチ ヘアニュートリエント
2. 毛先までみずみずしい髪へ|ミルボン モイスチュアリプレニッシング トリートメント
3. 地肌の乾燥が気になりだしたら|オージュア モイストカーム モイスチュアマスク
目指している髪の状態にあわせて、自身に向いているインバストリートメントをみつけてください。
1. やわらかなうるおいのある髪へ|オージュア クエンチ ヘアニュートリエント

オージュア クエンチ ヘアニュートリエントは、カラーやパーマでパサつく髪にうるおいを与えるヘアマスクです。
毛髪補修成分である「オリーブスクワラン*¹」と「モイストリキッドオイル*²」が、毛髪内部を補修し、水分の蒸発を防ぎます。髪の水分保持力を高めることで、しっとりとまとまりのある髪に導きます。
オージュア クエンチ ヘアニュートリエントは、とくに乾燥してパサつく髪や、カラーやパーマによってダメージを受けた髪に悩む方におすすめです。週に2〜3回、通常のトリートメントの代わりに使用することで、髪にさらなるやわらかさとうるおい感を与えます。
*1 スクワラン *2 イソステアリン酸イソステアリル
2. 毛先までみずみずしい髪へ|ミルボン モイスチュア リプレニッシング トリートメント

ミルボン モイスチュア リプレニッシング トリートメントは、毛先までしっとりとまとまりのある髪へ導くトリートメントです。
「モイスチャライジングテクノロジー」とよばれる分子量の異なる保湿成分が髪の内部に浸透し、乾燥によるパサつきを抑えて毛先までみずみずしい髪に仕上げます。
ミルボン モイスチャー リプレニッシング トリートメントは、広がりやすくパサつきが気になる髪質の方におすすめです。とくに毛先の乾燥が気になる方や、しっとりとした質感を求める方に向いています。
3. 地肌の乾燥が気になりだしたら|オージュア モイストカーム モイスチュアマスク

オージュア モイストカーム モイスチュアマスクは、年齢とともに乾燥してかゆみが出やすくなった地肌にうるおいを与えるトリートメントです。
2種の保湿成分が特長で、「ローヤルゼリーモイスチュア*¹」が地肌にうるおいを補給し、「グルタミン酸」がカラー後の地肌を整えて健やかな状態に保ちます。地肌環境の乱れをケアし、乾燥やかゆみを抑えます。
オージュア モイストカーム モイスチュアマスクは、年齢とともに地肌の乾燥やかゆみが気になりだした方におすすめです。ヘアカラーを頻繁に行う方や、地肌のターンオーバーの乱れが気になる方にも向いています。
*1 ローヤルゼリーエキス
乾燥対策におすすめのアウトバストリートメント2選
乾燥対策におすすめのアウトバストリートメントは、以下の2つです。
1. 扱いやすい髪へ導くヘアミルク|エルジューダ エマルジョン+
2. ドライヤーの熱から髪を守るヘアオイル|エルジューダ グレイスオン セラム
それぞれの向いている髪質や用途を正しく理解し、ぴったりなアウトバストリートメントをみつけてください。
1. 扱いやすい髪へ導くヘアミルク|エルジューダ エマルジョン+

エルジューダ エマルジョン+は、髪を想い通りにやわらかく動かしたい方のためのヘアミルクです。
2種類の保湿成分を含んでおり、「バオバブエキス*¹」と「アクアコラーゲン*²」が水分を髪の内部に浸透させ、髪の保湿力を高めます。また、毛髪補修成分の「CMADK*³」が髪の内部に浸透し、健康的な美しさのある髪へと導きます。
エルジューダ エマルジョン+は、とくに普通〜太い髪質でやわらかい髪質に憧れる方におすすめです。硬さのある髪も、うるおいに満ちた扱いやすい髪に整えます。
*1 加水分解バオバブエキス
2. ドライヤーの熱から髪を守るヘアオイル|エルジューダ グレイスオン セラム

エルジューダ グレイスオン セラムは、乾かすだけで髪が自然と内に入る「やわらかな曲線」へと導くヘアオイルです。忙しくても、心地よい髪で過ごせる毎日を手に入れられます。
グレイスブレンド処方とよばれる「スムージングオイル*¹」「熟成アルガンオイル*²」「エラスティックオイル*³」の3種のオイルが特長です。髪につけた時の「伸び」、ドライ中の「保湿」、仕上がり時の「密着」によって、つけてドライするだけで自然と内側に入る、まとまりのある髪を実現します。
エルジューダ グレイスオン セラムは、ドライヤーの熱による髪のダメージを気にする方や、自然なまとまりを求める方におすすめです。毛先が広がりやすい方や、忙しくてヘアケアに時間をかけられない方は、ぜひ一度試してみてください。
*1 安息香酸アルキル(C12-15)[毛髪保護成分] *2 アルガニアスピノサ核油[保湿成分]
*3 ジメチコン、シクロメチコン[毛髪保護成分]
乾燥対策におすすめの下地オイル「ミインカール アイロンキープ プライマー02」

ミインカール アイロンキープ プライマー02は、乾燥対策とスタイリングの下地を兼ねた下地オイルです。髪の内部にうるおいを与えながら、スタイリングのしやすい髪へと導きます。
毛髪保護成分である「グレープシードオイル」が、ドライヤーやヘアアイロンによる熱から髪を守ります。ヘアアイロンの熱で弾力のある質感に変化する「月見草オイル」によって、スタイリングを長時間キープできる点も魅力です。
ミインカール アイロンキープ プライマー02は、乾燥対策をしながらもスタイリングにこだわりたい方に向いています。くせ毛や広がりやすい髪質の方、ヘアアレンジを楽しみたい方にもおすすめです。
以下の記事では、ミインカールの魅力や使い方について解説しています。時間が経ってもスタイリングが崩れない髪を手に入れたい方は、ご一読ください。
関連記事:アイロン前の下地オイル「ミインカール」開発秘話。“ちゅるサラ”で持ちのいいカールは仕込みから!
ミルボン商品はオンラインストア「milbon:iD」で購入できる

ミルボンの以下のブランドは、オンラインストア「milbon:iD」で購入可能です。
・オージュア
・milbon
・ヴィラロドラ
・インプレア
その他のブランドも、取り扱い美容室にて購入できます。
また、現在ミルボンではオージュアのトライアルキャンペーンを実施中です。シャンプーとトリートメント5日分を、1,500円(税込)で試せます。

トライアルキットは、オージュアのなかでも人気が高い以下の5ラインから選べます。
・オージュア クエンチ
・オージュア リペアリティ
・オージュア インメトリィ
・オージュア イミュライズ
・オージュア プレセディア
オージュアの商品が気になっている方は、この機会にぜひ一度お試しください。
※オージュアトライアルキットの購入には、milbon:iDトライアル会員への登録が必要です。

毎日のヘアケアを見直して乾燥に負けない髪を手に入れよう

髪の乾燥は、日々のヘアケアや生活習慣、環境要因など多くの要因によって起こります。しかし、毎日のヘアケアを見直すことで、健康的でうるおいのある髪は手に入れられます。
まずは、髪を洗う方法やドライヤーの使い方など、日常的なヘアケアの見直しからはじめましょう。ぬるま湯での洗髪、優しいタオルドライ、適切な温度設定でのドライヤー使用など、小さな習慣の積み重ねが髪の乾燥を防ぎます。
また、乾燥対策向けのヘアケアアイテムの使用も有効です。保湿成分豊富なシャンプーやトリートメント、髪を熱から守るヘアオイルなど、自分の髪質にあったアイテムを使用して、乾燥に負けない髪を手に入れましょう。
自分にあったヘアケアアイテムがわからない場合は、ミルボン商品取り扱いサロンでプロの美容師に相談してみてください。
取材・執筆 : 近藤 理美