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髪の毛の美しさは◯◯で決まる!?年齢問わず美髪を保つ習慣を聞いてみた

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こんにちは! ライターのゆぴ(17)です。

本記事は、科学に関して「水兵リーベ僕の船」あたりで止まっている私が、ミルボンの専門性が高い技術や知識のお話を、美しい髪を目指す読者さまに向けてわかりやす〜く噛み砕いていくものとなっております。

今回のテーマはミルボンが281名の⼥性の後ろ姿の写真をもとに設定した、“髪の美しさの総合スコア・「美髪レベル」”について。

ヘアケアにはめちゃくちゃ気を遣っており、自身の髪の毛には結構自信のある私ですが、その「美髪レベル」というのは一体どんな基準で定められたものなのか。また、美髪の人に共通する「習慣」とは何なのか。

あわよくば自分の「美髪レベル」も知りたい! という下心も抱きつつ、大阪にあるミルボン研究所に行ってきました!

ゆぴ そもそもなんですけど、今までに「髪の美しさ」を決める方法ってなかったんですかね?

古田 実は髪の毛に近い業界として「繊維業界」があるのですが、そこでは1本1本の性質ではなく、実際に布として仕上がったときの見た目や手触りを評価しているんですよ。

ゆぴ たしかに、糸を1本渡されても「これは良い糸だねぇ〜」とかわからなさそう…。いい布はなんとなくわかるかもだけど。

古田 そう。髪の毛も同じで、1本単位で見てもツヤがあるのか、なめらかなのかは判断しにくいんです。私たちだって、「綺麗な髪だな」と思うときは誰かの後ろ姿の髪の毛全体を見たときだったり、「最近髪の毛の調子が良いな」と実感するときって自分の髪の毛を束で触ったときだったりしますよね。

でも、「髪の毛」に関しては全体を捉える基準や、測る機械がない。1本単位で測る機械に頭を突っ込むわけにもいかないですし。

ゆぴ (それはちょっとなぁ…)

古田 そこで今回は、281名の⼥性の後ろ姿の写真をもとに”髪の美しさ”を総合評価することに挑戦し、年齢や美容習慣、 機器計測で得られる様々なパラメーターとの相関を調査しました!

ゆぴ へぇ! どんなふうに調査したんですか?

古田 ミルボンでは半年に1度、モニターさんを招いて髪の毛の健康診断のようなものを行なっているのですが、そこで同条件で後ろ姿の写真を撮影させていただき、すべて印刷して並べました。

そこから、「綺麗」「普通」「残念」というように、まずはざっくり直感で分けていきました。

ゆぴ えっ、めちゃくちゃ適当じゃないですか!!!!

古田 …と思うじゃないですか。

でも、結局髪の毛が綺麗だと感じるのは「直感」なので、まずは「人間の感覚」から始めるのが正解なんです。そのうえで、科学の目を入れて数値化していくんですね。

ただ、1人だとどうしても「アッシュ系の色が好き」みたいな好みが出てしまうので、私含め7人の評価者で行いました。

ゆぴ そうか、「綺麗な髪だなぁ」と思うのって直感だから、そんなざっくりしたやり方でも良いのか…。この、評価者というのはどういった方たちなんですか?

古田 ミルボンで製品を、人間の感覚(視覚・嗅覚・触覚)など官能面から評価している専門家たちです。これまで何千人ものさまざまな女性の髪の感触や質感などを検証してきたスペシャリストなんです!

ゆぴ すごい…! 普段から髪を見慣れているからこそ、直感でも的確なジャッジができるんですね。

古田 ただ、評価者がどんなポイントを見ているか、という共通認識はあるんです。「天使の輪っかがあるかどうか」「毛先がもつれてないか」とか。具体的にはこんな感じです!

・全体の色味、ヘアスタイルのアウトライン
・後頭部のツヤ
・毛先のまとまり、カットライン
・根元の立ち上げ、地肌の透け


これらをチェックしながら、最終的には美髪レベルを8段階に分けていきます。

ゆぴ 最初は直感でも、そのあと細かく見ていくんですね!

古田 そして、8段階に分けたところで、最高レベルの「8」の髪に共通するものは下記のようなものでした。

・ツヤがあること
・⽩髪が少ないこと
・エイジ ング(加齢により⽣じるうねり⽑)が少ないこと

ゆぴ 白髪やエイジング…ってつまり、ピチピチな若者が有利ってことなんですか!?

古田 いえ、それが50歳でも最高レベルの方はいましたし、20代でも最低の方はいました。つまり、「髪の毛の美しさ」と年齢との相関はないんですよ。

むしろ、そこではなく、「行動」で変えていけるところに「髪の毛の美しさ」を左右するものがあったんです。

それは…

ゆぴ (ゴクリ…)

古田 美容室に行く頻度です!!!!!

ゆぴ 美容室…。それってつまりお高いトリートメントをたくさん受けているとかそういう…!?

古田 いえ、それが違うんです。かけている金額や受けているメニューというよりも、重要なのは「小まめに通っている」ことなんですよ。美髪の方は、2ヶ月に1度は必ず美容室に行っていることが調査でわかりました。

特に、「髪の毛を伸ばしたいから」と、伸ばしっぱなしにしている人の美髪レベルはとても低く、伸ばしっぱなしの人の髪は5歳以上老けて見えることがわかりました。

ゆぴ (ギクッ)…でも、伸ばしたいのに切るのってもったいなくないですか?

古田 実は、髪には「ヘアサイクル」というのがあって、1本1本伸び始めたタイミングが違うんですよ。そうすると、伸びていくにつれて毛先が揃わずにバサバサになっていってしまいます。

それを「ダメージ」だと勘違いしてケアをする人が多いですが、実は傷んでいるのではなく、毛先が不揃いで汚く見えてしまっているだけなんですよね。だから、美しい髪のためには毛先を小まめに綺麗に揃えてあげることが大事なんです。

ゆぴ なるほど。美容室に行くことで綺麗に整えながら髪の毛を伸ばすことができるんですね。

古田 あとは、「ヘアカラー」も美髪に影響してきます。色は何でも良いのですが、やはり「根元」「中間」「毛先」と全体で見て髪色が均一でない人は直感的に美髪には見えない傾向があります。

分析の結果、美髪の人は2ヶ月、残念髪の人は4ヶ月に一度のペースでヘアカラーをしていることがわかりました。

ゆぴ いわゆる「プリン」状態は美しく見えないということですね。でも、小まめにカラーをしていたら傷みそうじゃないですか?

古田 たしかに、ノンダメージのカラー剤はないのでヘアカラーをすれば傷んでしまうのですが、適切なホームケアをしていれば大丈夫なんです。むしろ傷むのを気にして間延びしていくと髪の毛が汚く見えてしまいます。

なので、ヘアカラーサイクルも2ヶ月程度の頻度で小まめに行うと良いですね。

ゆぴ ちなみに、美容室代をケチるために市販のカラー剤を使うのはどうですか?

古田 実は、市販のカラー剤もめちゃくちゃ悪いわけではないのですが、特にハイトーンカラーは均一に染めるのが難しいんですよ。

美容師さんはわざわざ言いませんが、根元と中間部分でカラー剤の配合を変えていたり、毛先は色が入りすぎないように事前にスプレーをかけたりと、均一に染まるように調整しているんですよね。

ゆぴ えー! そんなことやっているの! 全然気付かなかった…。

古田 なので、やはり出来るだけ美容室でやってもらうのが美髪への近道ですね。

結局ポイントは金額ではなく「マメさ」なので、高価なカラーを1度やるよりも、普通のカラーで良いので小まめにちゃんとやっていきましょう!

加齢による髪の毛のエイジングは多少はありますが、習慣次第で何歳になっても「美髪」でいられることが証明された今回の調査。

「髪の毛を伸ばしているから」「面倒くさいから」とつい後回しにしてしまいがちですが、毛先を揃えたり、均一の髪色にしたりと、美しい髪を保つためにも、美容室に小まめにケアをすることはとても大切なんですね…!

ちなみに私のスコアは最上レベル「8」だと信じて自信満々にチェックしてもらったら、古田さんに「うーん、これは6ですね!」と言われて地味に傷つきました。

最近ロングヘアを目指して放置をしていたせい…だと信じ、ソッと美容室の予約を入れました…。(反省)美髪の人の習慣を取り入れて、最上級の「綺麗な髪」を目指すぞ!

執筆 : ゆぴ
写真・編集 : ミネシンゴ

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