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美髪の秘訣はタンパク質ケアにあり。毛髪の最新研究をわかりやすく解説【ミルボン公式】

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こんにちは!
ライターの渡辺彩季です。普段女性向けウェブメディアでライターをしている私が、ユーザー目線で専門的な科学の知識を学んでお届けしていきます!

“とにかくきれいな髪の毛になりたい”という気持ちを持った、すべての人へ分かりやすく髪に関する知識を共有できたらと思います!「専門的なことは分からない!」という方も大丈夫。親切丁寧なミルボン研究員が、優しく説明してくれます!

今回のテーマは“毛髪内タンパク質の構造変化”。
髪のダメージとタンパク質の関係って…?

伊藤 これまでは、頭皮から生えてきた髪の毛は既に死んでしまっているため、いったんダメージを受けると元の状態には戻らないというのが常識でした。
しかし、タンパク質科学の観点では、髪を構築する成分の80%を占めるタンパク質は生きていると考えることができます。

例えば、髪は死んだ細胞ですが、パーマ液を使ってみると髪にウェーブがかかって、その状態が維持できますよね。これは髪を構成するタンパク質には変化できる余地があるからです。タンパク質が死んでいるとすれば、何を処理しても髪は変化することができませんのでパーマがかかることはないのです。でも実際はかかります。これが「タンパク質は生きている」という概念です。
この考え方を元に研究を進めたところ、ダメージを受けてしまった髪でも特定の成分を加えると、タンパク質の構造を再生させることができるということが分かったんです。

(注)α‐ヘリックスとは、髪の内部にある構造の最小単位のこと。

彩季 …ということは、いったん髪が傷んでしまったとしても、ヘアケアを通じて髪のタンパク質をケアすれば美しい状態に回復させることもできると。。
これまで髪が傷んだ場合には諦めてカットしてきた女性の方には、うれしいお知らせですね!

伊藤 そうですね!画期的な研究結果だと思います。
今回の研究で発見された「iDTコンプレックス※」」という成分には2つの効果があります。

1つは、先程ご紹介した「毛髪内にあるタンパク質の構造の自己再生促進」、もう1つは「予め作用させることによる髪のダメージ耐性の向上」です。
これらの効果を得るためには、体内にタンパク質をしっかりと確保しておくことが大事です!

※トレハロース、PEG-20、イソノナン酸イソトリデシル

彩季 ダメージを受けた髪に効果があるだけでなく、カラー、熱、洗髪などのダメージを抑制する効果もあるんですね!

これまでのダメージケアの概念が変わるような気がします!
…ところで、もし、体内のタンパク質量が少なかったら、どんな髪の毛が生えてくるのですか?(ドキドキ)

伊藤 痩せた髪が生えてきますね…。

彩季 え…(汗)

伊藤 なので、日常の食生活を考えることはとっても重要なことなんです。

彩季 そういえば、昔から親に「きれいな髪の毛になりたいなら、タンパク質を含む食べ物を摂りなさい」と言われてきました。
実際にそのような習慣の影響は大きいですか?

伊藤 絶対に大きく影響します。
その教えは間違っていませんね。

彩季 やはりタンパク質の“量”を意識することが大切なのですね!
ちなみに日常的にメニューに取り入れることができるおすすめの食材はありますか?

伊藤 太くて健康的な髪を作るには、イチオシは“肉”です。

彩季 牛、豚、鶏…など、肉にも種類がいろいろありますが、とくにどれがいいのでしょうか?

伊藤 鶏がいいと思います。なぜなら、牛は油が多いので、コレステロールが気になります。
鶏のささみなどでも充分なタンパク質を摂ることができますよ。

彩季 鶏のささみならカロリーも低いので、ダイエット中の方でも安心して食べることができますね!

伊藤 身体の内側と合わせて、髪の外側からのケアにも意識を向けてみてください。
既に生えてきた髪の毛に関しては、もう体内からアプローチをかけることができないので、外側からタンパク質を補う必要があります。

彩季 ヘアケア製品を選ぶときにタンパク質も目安の一つにすればいいんですね!
でも、商品に記載されている成分ってカタカナで書かれた難しい名前が多くて…分かりやすく“タンパク質”って表記されてないですよね(汗)
私も一応ヘアケア商品を購入するときに、パッケージの裏に表記してある成分に目を通したりするのですが…。

伊藤 重要なのは、どの成分が含まれているかではありません。
シャンプーやトリートメントを選ぶときに一概にどの成分がいい、悪いと決めつけるよりも全体のバランスを重視しましょう。
「ノンシリコンはダメ」とか「石鹸シャンプーはいい」とか、なんとなくのイメージで判断しない方がいいです!
個人の髪質と目指す方向性によりけりなので、1つの成分だけで選ぶのはおすすめしません。

彩季 そうですよね。
でも、成分のバランスとかって私みたいな一般の人では分からないですよね…。
髪に詳しい人のカウンセリングを受けて、自分にぴったりの商品を提案してもらえたらいいのになぁ…。

伊藤 一番手軽なのは、美容室に足を運んで、美容師さんに相談することです。
個人の髪の悩みに合わせて、ぴったりのアイテムを提案してくれますよ。

彩季 髪の専門家である美容師さんにヘアケアを一緒に選んでもらえたら、心強いですね!
なかなか髪の毛って客観的に見ることができないので、頂く意見もすごく参考になりそう。

彩季 タンパク質の増やし方を教えていただきましたが、逆にタンパク質をキープするコツはありますか?

伊藤 外的要因として、髪の毛は熱からダメージを受けます。
例えば、ロングヘアの方の毛先部分は生えてきてから何年か経過していますよね。
なので、熱からのダメージを防ぐように対策しない限り、髪の毛のタンパク質量は減っていく一方なんです。

彩季 習慣によって、髪のダメージにも差が出そうですね!

伊藤 高温のヘアアイロンを使って毎日セットをしているとエイジングの観点で言えば、危険です。
使い続けるとどんどんダメージが進行し、髪が黄ばんできますよ。

彩季 ヘアセットをきちんとしていると、その時は見栄えがいいですが…長い目で見るとよくなさそうですね…。
スタイリングをする前に熱によるダメージを防ぐ下地を使うことは重要ですか?

伊藤 とっても重要です!
使うのと使わないのでは、その人の髪の未来が違います。
熱によるダメージを防ぐ成分が入っているアイテムを使うことをおすすめします!

≪まとめ≫
今回は「髪のダメージとタンパク質の関係」を教えていただきました。
ミルボンの研究結果によって、“内側と外側”のタンパク質ケアが重要ということが分かりました。
自分の生活習慣や使っているヘアケアアイテムを見直すことで、いくらでも未来を変えることができそうですね。
きれいな髪を目指したいなら、タンパク質に意識を向けてみましょう!

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