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【美しさを拓く】ショートフィルム上映&トークイベントレポート

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「美しさ」をテーマに毎月ショートフィルムを配信しているミルボンが、2022年11月6日、ミルボン本社にて、初のリアル&オンライン上映イベントを開催。

ゲストには米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF&ASIA)』代表で俳優の別所哲也さんと、SSFF&ASIAアンバサダーで映画コメンテーターのLiLiCoさんが登壇した。

「髪」にまつわる2人の思い出

偶然にも、ともに「2日前に髪を切った」という2人は、「髪」をテーマにトークを開始。SSFF&ASIAを盛り上げる仲であり、良き友人でもあるふたりの息の合ったトークに、会場では冒頭から笑いが漏れ、和やかな雰囲気に。

髪にまつわる思い出として、別所さんが舞台『コースト・オブ・ユートピア』で長髪にしたこと、トレンディ俳優としてデビューした当時はテクノカットだったこと、子どもの頃はカーリーヘアだったこと、大人になるにつれて直毛になっていったことなどを語ると、LiLiCoさんは自分の元々の髪色がアッシュであること、日本に来てから30年以上髪を染め続けていること、その理由はテレビに映った時にアッシュだと元気に見えないことなどを語り、「LiLiCoというタレントを作り上げている3つの要素のうちひとつが髪の毛。結んでしまうと誰だかわからなくなるくらい髪の毛の印象が強い」と、髪と人の印象について語る。

(おそらく)初めて見るナマ別所哲也&LiLiCoの話に、来場者たちは前のめりになっていく。

ファンのあいだではよく知られていることだが、別所さんの実家は美容院である。子どもの頃は、美容師である母や実家の美容院のスタッフに髪を切ってもらっており、美容は生活の一部だったという。

「学校から帰って来たらいつも美容院で母の働く姿を見ていたし、初詣や成人式の際なども、髪をきれいにしてから行く人たちを家で見ていました。ミルボンの製品についても、母にとっての商売道具ですから、昔から知っていました」

一方、LiLiCoさんは、今年6月に初めてミルボンの『イルミネイティング グロー』を使い、そのクオリティに感動したという。

スウェーデンと日本では水質も湿度も違うため、来日以来、自分に合うシャンプーを今でもいろいろと試しているそうだが、『イルミネイティング グロー』を使った直後から「すごく調子が良くなった」こともあり、ミルボン製品を美容院から直接購入しているんだとか。

(なお、ミルボンIDを利用すれば、対象商品は専用オンラインストアから購入することも可能)。

ショートフィルムが教えてくれること

中盤、ミルボン社員によるヘッドマッサージレッスンを挟み、ゲストも来場者もリラックスした状態でショートフィルム上映へ。

別所さんからは「短い中にも素敵な出会いや発見があり、いろんな体験ができる」、LiLiCoさんからは「正解はないので、難しく考えず、自分の好きな仕方で理解してほしい」と、初めてショートフィルムを見る人に向けてアドバイスが送られた。

上映されたのは、フランスのショートフィルム2本。

1本目は、パリ・オペラ座のバレリーナ・エマの葛藤と決意を描く『Rise of a Star/スター誕生』。

2本目は、プリンセスになることを夢みる7歳の少女・ロイズのとある1日を描く『Princes/プリンセス』。

(ショートフィルム『Rise of a Star/スター誕生』:MILBON BEAUTY MOVIES)


(ショートフィルム『Princes/プリンセス』:MILBON BEAUTY MOVIES)

『Rise of a Star/スター誕生』について、ゲストのふたりは「人生の選択の中で揺れ動く心を捉えた作品。主人公の後押しをする名女優・カトリーヌ・ドヌーヴの存在感と、赤い色の美しさが際立つ(別所)」、「いろんなことを考えられる映画。『何かを犠牲にするのではなく、両方選ぶことができる』ことが読み取れる映画(LiLiCo)」と解説。

『Princes/プリンセス』については、「お父さんに感情移入した。主人公の気持ちの変化を通して、新しい美の価値観を見せてくれる作品(別所)」、「彼女が彼女なりに自分のキャラを見つけた時、すごく幸せそうだった。わたしもまったく同じで、『自虐』ができるようになった時に仕事が10倍増えた。自分を知ること、客観的に自分を見ることってすごく大事(LiLiCo)」と自身の経験と重ねて共感していた。

美しさ=心の豊かさを拓くために

さまざまな価値観・美しさをテーマにした2本のショートフィルムが上映されたわけだが、別所さんとLiLiCoさんのトークは「2人が考える美しさについて」へと深まっていく。

美しさとは何だろうか?

別所さんによると、「ありのままの美しさ」だけでなく、「ちょっとがんばって何かを目指す美しさ」も人間らしい美しさであるという。そして「美しいと感じる瞬間を大切にしたい」と述べる。

するとLiLiCoさんも「美しいものを見て美しいと感じられるかどうかが自分の心のバロメーター。そう思えない時は疲れていて、心に余裕がない」と語る。

こうした2人の「美しさ」に関する考え方は、美しさを「心の豊かさ」と定義するミルボンの考えと共鳴するし、ショートフィルムを見て心の豊かさを育もうとする本イベントの趣旨とも合致する。

「映画を見ることで、いろんな人生を見ることができ、さまざまな心の旅行=シネマトラベルができます。心の中にいろんな気づきや認識、価値観が生まれ、人生を豊かにしてくれる。その豊かさが美しさにつながるんだと思います(別所)」

「いつもハッピーでいられるのは、たくさんの素敵な作品を見ているから。どんな映画でも、人生に役立つ何かしらのヒントをくれる。普段からいろんな人を見て、作品を見ることで、心がつくられるんだと思います。ハッピーは飛んできません。ハッピーは自分の中にあります。映画とヘアケア商品を、自分のハッピーを発見できるヒントにしていただけたら(LiLiCo)」

こうして、映画と美しさについての見解が語られたあと、最後に別所さんが「限られた時間の中でひとときを分かち合うことがどれだけかけがえのないことか、映画という時間芸術を通して感じていただけたら」と締めると、会場は大きな拍手に包まれ、盛況のうちにイベントは終わった。

なお、本イベントで上映された2本のショートフィルムの他、ミルボンのYouTubeチャンネル『MILBON BEAUTY MOVIES』ではさまざまなショートフィルムを配信中。

毎月第2・第4火曜日に新たな作品が公開される。配信期間は4ヶ月なので、興味のある方はお早めにチェックを。

取材・執筆 : 山田宗太朗 写真:ミネシンゴ

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