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DA INSPIRE LIVE Finalist Interview

昨年、全国レベルを思い知らされたからこそ頂点に立ちたい。

仙台エリア・グランプリ:

Nico

佐々木由香

(SASAKI, Yuka)

/ STYLIST / 1993.3.25 Born

SENDAI Area

ー昨年に初出場した仙台エリア大会において無欲の勝利を掴んだNico(ニコ)の佐々木由香さん。昨年の大会はディフェンディングチャンピオンとして迎え、プレッシャーをはねのけて見事に連覇を達成した。その裏には仙台エリア代表として臨んだ前回のグランプリファイナル“完敗”があった。そのリベンジを果たすべく、佐々木さんは7月にもう1度、決戦の舞台に立つ。グランプリファイナルへ向けての思いや取り組んでいる課題について、今の素直な心境を語っていただいた。

Ⅰ.前回のグランプリファイナルを振り返って

--前回グランプリファイナルまでいかれて、今回が2回目の進出となりました。その予選ともいえるエリア大会に出場したわけですが、どういう気持ちで参加を決めたのですか?

グランプリファイナルのリベンジをしたくて、優勝を狙っていきました。

--狙って獲るなんてすごいです。初出場した一昨年もやはりエリア大会の優勝を狙っていたんですか?

いえ。初めてだったので、とりあえず挑戦しようと思っていたくらいです。

--ということは、初出場とはいえグランプリファイナルで敗れたことが、相当悔しかったということですか?

もちろん悔しかったです。それ以外にもグランプリファイナルの特別感というか、もう1度あの場所へ戻りたいという気持ちも強かったですね。

--特別感とは具体的にどういうことなんでしょうか?

審査員の方たちは全員が有名人で、その方たちに審査される独特の緊張感。そこで優勝できたら気持ちいいだろうなという。

--前回のグランプリファイナルでは自分の作品を作り終わったあとに、他の方たちのものを見ることはできましたか?

とりあえず遠くから全部見ました。みんなレベルが高くて、モデルも素敵な方たちばかり。服も今っぽくて、写真のクオリティも高い。正直、仙台とはレベルが違うと感じました。すごいところに来てしまって、誰が優勝するのだろうって他人事みたいになっていました(笑)。

--ということは手ごたえは?

優勝なんてまったく考えられませんでした。だけど作り終わったときに、今まで練習の中で1番かわいくてハマったと思ったので、達成感はありましたね。

Ⅱ.エリア大会を振り返って

--前回のエリア大会での「とりあえず挑戦してみよう」というのと、今回の「狙って獲っていこう」というのとでは、普段のやるべきことや取り組みにおいて、変化した点はありましたか?

モデルさんに関して、前回のモデルさんは本当に理想的な子だったので、その子に負けないような方を時間をかけて探しました。それが本当に大変でしたね。街でハントもするだけでなく、インスタでも探してかわいい子がいたらDMを送って1回お店に来てもらったり。その繰り返しでした。

--来てもらって面接をするという感じですか?

どういうヘアスタイルが似合うのかなと、試しにいろいろセットして、後日また来てもらってセットしたあとに撮影するという感じです。

--前回優勝していることでのプレッシャーはどうでしたか?

自分自身勝ちたいし、前回よりももっといいものを作らないといけないし、周囲も期待しているし、プレッシャーは相当ありました。

--どうやって克服していったのですか?

克服できたか分からないですけど、最終的にモデルさんをセットしているときに、やっぱりかわいくすればいいんだという、ある種の開き直りみたいな。それしかないと思いました。自分が納得できるのは結局そこなんだなって。

--実際にエリア大会で優勝したときの気持ちって覚えていますか?

すごくうれしかったです。一昨年は驚きのほうが大きかったんですけども、今回は狙っていたので、呼ばれたときはうれしくて涙が勝手に出ていました。

--ステージでコメントした内容は覚えていますか?

覚えていないんです。泣いていて何をしゃべっていたのか……。まわりの人も聞いていて何をしゃべっているのだろうみたいな感じだったと思います。

Ⅲ.コンテストがサロンワークに与えるメリット

--DAはリアリティブというテーマでやっているんですけど、リアリティブというテーマを佐々木さんはどう捉えていますか?

けっこう考えさせられるテーマで、攻めすぎてもダメだし普通すぎてもダメだし、だけど営業していく中で1番大事な感覚かなと思います。

--それは、どういう大事さなんでしょうか?

例えば、初めて来てくれたお客さまに納得してもらえるスタイルを提供できて、2回目に来店されたときって、少なからず変化を求めている場合があるんです。そういうときに、攻めたりはしないんですけど、カラーやカットの提案を幅広くできるというのはありますね。

--それがリアリティブの考え方で、営業にも使えるというわけですね。エリア大会の作品についてですが、Aの作品はどのあたりにポイントをおいて作ったんですか?

Aパネルは、モデルさんがエキゾチックというか、独特な目元と口元をしていたので、かわいくなり過ぎないように、女性らしさという部分を大切にして作りました。

--Bのモデルさんも個性的ですよね。

Bのモデルさんは、方向性は決まっていたんですけど、どんなヘアスタイルにすればいいのかで悩みました。いろいろ考えた結果、思いっきり表現しようと考えて、ハイウルフでセミウェットのような質感にしました。

--特徴的ですよね。

個人的にカールの動きが好きです。Bのモデルさんは、実は友達なんです。

--そうなんですね。ちなみに仙台エリアのお客さまの特徴ってどんなイメージですか?

私のお客さまでいうと、仙台にしては奇抜な子が多いですね。特にハイトーンで攻めている女の子が多い。仙台にはあまりそういう子はいなくて、一般的にはナチュラルなヘアスタイルを好む人が多いのかなと感じています。

--お客さまに対して、心がけている美容師像みたいなものはありますか?

髪以外にも何でも相談してもらえるような、そんな信頼される美容師になりたいです。あとは、コンテストや作品撮りに頑張っているとお客さまが応援してくれて、「自分も頑張りたくなる」と言ってくれるので、そういう姿を見てもらって、お客さまといっしょに成長していけるようになれればなと思います。

Ⅳ.グランプリファイナルに向けて

--話はDAに戻りますが、作品作りにおいて、オーナーさんやスタッフの方と相談はしたんでしょうか?

ずっと相談はしていたんですけど、最初の頃は私がてんぱり過ぎて、何を言っているか分からない状態になっていたみたいで(笑)。自分的には1つ1つていねいに伝えていたつもりだったんですが、オーナーから「とりあえず頭を整理しなさい」と言われました。それからちょっとずつ落ち着いて、期日が迫ってきてからはスタッフがいっしょに衣装を考えてくれたり、いろいろと手伝ってもらいました。感謝しかありません。

--エリア大会を優勝して、7月に向けて準備期間が数カ月あります。具体的にこの期間はこういうふうに過ごしていきたいとか、新しくこういうことに取り組んでいこうみたいなことがあったら教えてください。

審査員としていらっしゃっていたkakimoto armsの小林さんから「写真のクオリティを上げるような取り組みをするといいよ」と言われて、私は今まで自分のサロンスタイルをあまり撮影してこなかったので、それからは毎月2回は撮影するようにしています。まだDAに向けてではないんですけど、まずは自分の好きなイメージやこういうのもありかとか思いながら、試行錯誤しています。

--小林さんから言われたのはAパネルでしたよね?

はい。「Aはもっともっと撮ったほうがいいね」と言われました。確かに自分でも思っていたので納得という感じでした。

--最後に今年のDA of the yearに向けての意気込みをお願いします。

そこに行けるということはとてもうれしいです。去年、実際にこの舞台に立ってみて、本当に特別な感じがあり、レベルもすごく高くて、そこで優勝したらすごく気持ちいいだろうなと感じました。今年はDA of the yearを狙いたいです。審査員の方にはこの1年の成長を見てほしいです。

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