REPORT
シンプルにキレイが欲しい大人たちへ。ミルボン新ヘアケアブランド、CRONNA(クロナ)のリアル体験イベントに潜入取材【ミルボン公式】
もくじ
1.クロナのリアル体験
1-1ブランド立ち上げ背景にあった大人女性の3つの価値観
1-2クロナがこだわり抜いた2つの共通理論
【共通理論①いつも染めたてのような美しい髪へと導く、“褪色抑制効果”】
【共通理論②ツヤ・まとまりのある髪へと導く、“キャップ効果”】
2.体験レポート〜実際にクロナ商品を使ってみた〜
3.クロナ商品ラインナップ紹介
4.特別インタビュー〜クロナの開発秘話〜
1.クロナのリアル体験
本イベントは、クロナの立ち上げに携わったミルボン社員からのブランド概要プレゼンテーション、さらにはクロナの開発を行った研究員の方々から直接話が聞けるブース開設など、内容は盛りだくさん。また、希望者にはクロナ商品をリアル体験できるコーナーもあり、メディア関係者や女性客を中心に大盛況でした。
1-1ブランド立ち上げ背景にあった大人女性の3つの価値観
はじめに、クロナ立ち上げの仕掛け人である開発本部の大木一葉さんより、ブランドコンセプトについてのプレゼンテーションが行われました。
ライフスタイルの多様化が進み、ヘアケア市場が伸びている昨今。そのなかで「大人女性の価値観を理解したヘアケアブランド」を立ち上げるべく、クロナのプロジェクトはスタートしました。大木さんを中心としたクロナ開発チームがさまざまな大人女性へヒアリングを実施したところ、大人女性ならではの3つの価値観が見えてきたといいます。
【大人女性ならではの3つの価値観】
・キレイな髪の基準は「周囲から褒められる髪」
・いつもの習慣は変えられない
・「やさしさ」を感じるアイテムを使いたい
クロナ開発チームはこの3つの価値観を「CRONNAの約束」として落とし込み、“3つの約束”を設定しました。
【クロナの3つの約束】
約束①周りの人に「キレイな髪ね」と言われる 褒められるキレイ
約束②習慣を変えずに効果が見える シンプルケア
約束③見て、使って感じる 自然のやさしさ
クロナは、この3つの約束を満たす"大人女性の褒められる髪"を叶えていくために誕生しました。
1-2クロナがこだわり抜いた2つの共通理論
次に、ミルボン研究開発部の松本尚人さんよるクロナの共通理論やアイテム詳細のプレゼンテーションが行われました。松本さんはクロナ開発を統括していた研究員。実験動画や観察記録を交えての説明はその効果を納得させるものばかりでした。
大人の褒められるキレイを叶えるために必要なものとしてクロナが掲げているのは「染めたてのような美しさ」と「ツヤ・まとまり」の2つ。これを叶えるための2つの共通理論がクロナの大きな特徴となっています。
【共通理論①いつも染めたてのような美しい髪へと導く、“褪色抑制効果”】
クロナ研究チームは、多くの大人女性が気にしている根元近くの褪色に着目。ヒアリングの結果、根元付近は、何度も染められている毛先に比べて褪色しやすく、光を通してキラキラと見えてしまうことが悩みとして挙げられていたといいます。
そこで、キューティクルを引き締め、染料の流出をおさえるために食品の分野でも活躍するミョウバンを採用。ミョウバンは毛髪内部では染料をとどめ、毛髪表面ではキューティクルを引き締める効果を発揮します。このミョウバンの作用による“褪色抑制効果”はクロナのシャンプーラインに配合されています。
【共通理論②ツヤ・まとまりのある髪へと導く、“キャップ効果”】
年齢を重ねるごとに失われていく髪のツヤとまとまり。これは、髪からタンパク質が流出することが主な原因です。クロナ研究チームは、特に毛先のカットした断面からタンパク質の流出が多いことを実証実験からとらえ、毛先にふたをする、文字通り“キャップ効果”をクロナのトリートメントラインにもたせました。
この“キャップ効果”というのは、豆乳を固めて豆腐をつくるニガリ成分の働きを毛髪に応用して誕生したもの。毛髪内部を補修した後、ケラチンタンパク質で表面をコートしてから、にがりと同成分の塩化マグネシウムでカット断面にキャップをします。豆腐をニガリで固めるがごとく、「髪を補修してから断面にフタをしてタンパク質を閉じ込める」という仕組みがキャップ理論です。
「習慣を変えないシンプルケア」と謳われているように、難しい使い方は一切ありません。いつものバスタイムに取り入れるだけでいいという簡単さもポイントのひとつです。
2.体験レポート〜実際にクロナ商品を使ってみた〜
プレゼンテーションを聞き、クロナがなんだかすごい効果を発揮してくれそうなことがわかってきました。でも、実際のクロナの使用感はどんなものなのか? 効果や香りはどうなのか? ライターMが実際にクロナを体験してきました。
ミルボン こんにちは。今日はクロナ クレンジングスパシャンプー スミと、クロナ モイスチュア ライジングスパシャンプー ハニーの2種類のどちらかを体験できるのですが、どちらにしますか? 頭皮のベタつきが気になっているようであればスミを、頭皮が乾燥しがちで保湿感をお求めであればハチミツがおすすめです。
M ではハニーでお願いします!
季節の変わり目で頭皮の乾燥が少し気になっていたので、クロナ モイスチュア ライジングスパシャンプー ハニーを試すことにしました。
ミルボン では、シャンプーしていきますね。使用量はだいたいチューブ4cm分くらいです。
髪にシャンプーをつける前から甘い香りが広がっていきます。シャンプーを始めとするヘアケア商品は、効果や使いやすさはもちろん、女性にとっては“香り”も大切な要素。シャンプー ハニーを使えば、いつものバスタイムが幸せな時間になりそうです。
M 思った以上にハチミツ感のある香りですね。そして、泡立ちも良くて気持ちいい!
ミルボン そうなんです。ご使用いただくお客様にもそういっていただくことが多いですね。
洗い心地は抜群、泡立ちも良好です。やわらかい泡に髪と頭皮包まれ、すっきりとした洗い上がり。お流し後、もっちり保湿された質感になりました。
ミルボン 次にアフターカラートリートメントをつけていきますね。こちらはサロンメニューとなり、シャンプーの後にトリートメント1と2にわけてつけていきます。
M わざわざトリートメント1と2にわける理由はあるのですか?
ミルボン はい、まず毛髪補修成分のアルギニンが入った1をしっかりと髪にもみ込んで毛髪内部を補修して、ケラチンタンパク質で髪表面をコーティングします。いったんお流しをした後、塩化マグネシウムが入った2を毛先中心につけていくことで髪のカット断面にキャップ。こちらが先ほどプレゼンテーションにあったお豆腐を固める作業にあたりますね。さらに、タンニン酸によってキャップの強化と質感を持続させます。
キャップ効果をより高めるためにあえてトリートメントを二段階にわけた「2剤式」。ウエット状態の髪からすでにまとまりを実感できました。
お持ち帰り用のアイテムのアフターカラートリートメント3をホームケアとして使用すると、配合されたタンニン酸の働きの効果で髪のツヤ・まとまりがより持続するそうです。
ミルボン では、ドライしていきましょう。ドライ前にはデイアンドナイトオイルをアウトバストリートメントとしてつけていきます。
デイアンドナイトオイルは、清潔感のあるホワイトフラワーの香り。適量を手に取り、中間から毛先を中心になじませ、表面の根元から毛先につけるだけ。これなら誰でも簡単に使いこなせそう。ドライ後、ハチまわりにツヤが出てきました。
ミルボン 髪にツヤが出てきましたね! 乾いたので、今度は仕上げ用にデイアンドナイトオイルをつけていきましょう。
1本でウエットにもドライにも使えるというところがこのデイアンドナイトオイルの最大の特徴。仕上げ用に1プッシュ髪になじませると、さらにツヤ感がアップしました。ふわふわと言うことを聞かない表面の髪に手に残ったオイルをつけると、おさまりがよく、美しくまとまってくれます。
体験結果として、たった一度のクロナのシャンプー・トリートメント・オイル塗布だけなのに髪にツヤとまとまりが生まれました。頭皮の乾燥も気にならなくなり、髪はしっとり、頭皮はもっちり。なによりも嬉しかったことは、現場にいたスタッフさんたちに「Mさん、ツヤがすごい出て髪がキレイになったね」と言っていただけたこと。クロナの約束、「褒められるキレイ」は本物だったことを実感しました。
3.クロナ商品ラインナップ紹介
ここでは当日、私が体験しきれなかった魅力的なクロナ商品を紹介します。まだまだクロナには魅力的なラインナップが揃っています。
褪色をおさえ、髪にツヤとまとまりを与えるシャンプー&トリートメント。“洗って補う”という普段通りのプロセスで、色もツヤもまとまりもずっとキレイを目指します。ダマスクローズの花をスクワランに浸して抽出したアロマスクラワンローズ配合で髪のなめらかさを向上させます。
4.特別インタビュー〜クロナの開発秘話〜
最後にクロナの商品開発に携わった研究員の松本さんへの特別インタビューを実施。みなさんが気になっていることや、研究開発秘話など根掘り葉掘り聞いてきました。聞けば、クロナの開発の秘密は“キッチン”にあったようで…?
―クロナ クレンジングスパシャンプー スミの泡の形状はどうなっているのですか?
松本 普通の泡のように真っ白ではなく、グレー色をしています。じつは、この缶の中には真っ黒な炭の液体と炭酸ガスが入っていて、ノズルの部分で泡立ち、きめ細かいグレーの泡を作り出しているんです。
―すごい! よく見ると泡の炭がぽつぽつと泡の上にも見えますね。この炭が頭皮上の汚れなどに吸着してクレンジングしてくれるんですね。
松本 はい。冷蔵庫に入れる炭の脱臭剤と同じ効果で汚れや嫌な匂いを吸着します。この実験では炭が汚れに吸着し、下のほうに沈殿しているのがわかると思います。
松本 炭の元となる樹木は、根から枝まで水を移動させるための通り道があり、焼いて炭にしたときに、穴としてそのまま残ります。この穴よりも小さい汚れや匂いの分子を炭がキャッチし、クレンジングするというわけです。
―なかには「クレンジング力が強いとヘアカラーが褪色してしまうのでは?」というイメージを持っている人も多いかと思いますが、そこは大丈夫なのでしょうか?
松本 炭はあくまでも表面についている汚れや臭いだけに吸着します。また、毛髪内部に入って発色するカラー剤に対し、炭の分子量は毛髪内部まで侵入できないので褪色の心配はありません。「クレンジング効果=褪色が早い」というイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、クロナ クレンジングスパシャンプー スミはクレンジング力と褪色抑制効果を両立させたシャンプーなんです。
―ちなみにクロナの共通理論の「褪色抑制効果」は白髪染めだけではなく、一般的なファッションカラーにも効果があるのでしょうか?
松本 はい、グレイカラー(白髪染め)とファッションカラーの構造はとてもよく似ているので、ファッションカラーに対しても褪色抑制効果はあると言えます。実際に、ファッションカラーでも褪色抑制効果の実験をしたのですが、効果が確認できました。
―次は、デイアンドナイトオイルについてお話しを伺いたいです。ありそうでなかったウエットでもドライでも使えるオイルの開発、相当大変だったのでは?
松本 はい、ちょうどいい落とし所を見つけるのが大変でした。ウエットとドライ、両方使えるオイルは業界でも初めてです。ウエットでつけたときは、乾きやすく。ドライ状態でつけたときは質感が持続するように――さまざまな成分を検証し、室温ではなるべく乾かず、でもドライヤーの熱のような高い温度を当てたら乾くような絶妙に設定にしています。どちらが強くなると喧嘩してしまいますからね!
―もうひとつの共通理論「キャップ効果」は、豆腐づくりからヒントを経たそうですが、どのように閃いたのでしょうか?
松本 じつは、クロナに配合されている成分はスミやハチミツ、コメヌカなどみなさんの身近にあるものばかりで…僕は個人的に“キッチンブランド”と呼んでいます(笑)
―えっ? シンプルケアブランドじゃなく、クロナは“キッチン”ブランド!?
松本 キッチンにあるものは誰もが身近に感じるもの、やさしさを感じてもらえるものだと思っていて。だからキッチンブランド。クロナの約束のひとつである「見て、使って感じる自然のやさしさ」もここから来ています。
これまでのミルボン商品は、理論や成分、専門性など科学的なイメージのほうが強かったように思います。一方で、“体にやさしそう”、“身近で安心する”といったイメージの商品を使いたいというお客さまもたくさんいる。
こういったところから、クロナの開発はこれまでのミルボンとは違ったアプローチで取り組んでいったブランドといえると思います。やさしさを感じる成分の採用に本腰を入れ、そこから「あ、そういえば豆腐って優しいイメージだな」「豆腐もケラチンも同じタンパク質だし、豆腐の理論を応用できるんじゃないか?」とキャップ効果の考案に至ったわけです。
簡単でやさしいなかにもしっかりと実感できるものを開発したので、自信を持ってみなさまにお届けできると思います。
―松本さん、ありがとうございました!
写真:ミネシンゴ
文・構成:宮本香菜