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『DOOR』で”新しい扉をあける”きっかけを。研究員2人が語る開発秘話

LAB | 2020.09.23

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「自己発信の新たな扉を開く」

そんなテーマを掲げて誕生した、新しいスタイリング剤ブランド『DOOR』。

これまでのスタイリング剤を覆す新たな質感を出すことにチャレンジしたという『DOOR』は、ミルボンでも創ったことがないような新しい剤型にチャレンジし、試行錯誤を重ねながら生み出されたそう。

今回は、そんな『DOOR』の”今だからこそ語れる”開発秘話を、研究員にインタビュー。

着想のきっかけは? 苦労したことは? それぞれのアイテムの特徴は?

新ブランドに詰まったアツい思いを聞いてきました!

木村優介 9年目。若手とベテランの狭間。『DOOR』立ち上げから携わるコアメンバー。

堀川公佑 4年目。半年前からスタイリングDOORの開発にジョイン。

「自分らしい」スタイリングを楽しんでもらうために

ーまず、新ブランド『DOOR』について教えてください。

木村:
『DOOR』はSNSでの発信を楽しんでいる女性がターゲットです。そんな人たちに、より自己発信を楽しんでもらうための手助けをする、というのをテーマに掲げています。

今は、ヘアスタイルもファッションに合わせていろんなスタイルがありますよね。『DOOR』は、そんな自分らしいデザインを表現できるようなブランドとなっています。

ーなるほど。ミルボンと言えばヘアケアのイメージが強いですが、あえてスタイリング剤に踏み込んだのはなぜですか?

木村:
スタイリング剤の新商品開発での市場調査がきっかけでした。

それまでヘアスタイリングというのは、お出かけのためのおしゃれの一環という意味合いが強かったのですが、ソーシャルネイティブ世代と呼ばれる若い子たちに話を聞いてみると、現在はSNSでは自己発信を楽しむために髪のスタイリングにこだわる人が多かったんですよ。

彼女たちは自己発信のために、写真や動画からでも伝わる変化や違いを求める世代なので、ヘアケアよりもデザインに変化をつけるスタイリング剤を求める声があったのが大きな理由です。

ースタイリングをする目的が変化してきているんですね。

木村:
SNSは、見てくれた人によく思われたいという要素もありますが、どちらかというと「自分がなりたい自分」や「自分が表現したい自分」を素直に投稿して、共感してほしい、という思いを込めて発信されていることが多いんです。

話を聞いてみると、今の人はちゃんと自分を確立していたり、なりたい自分になるための努力を惜しまないというのが伝わってきました。

そこで、スタイリング剤が提供する価値もこれまでとは違う価値を届けたいと思い、そんな人たちの背中を押すためのブランドを作ろうと決めたんです。

ー素敵なコンセプト…! ちなみに今回メインとなる層は10代になるんですか?

木村:
コアでみていたのは18歳でした。大人への一歩を踏み出す、挑戦していくのを後押しするイメージです。

実は、そんな「新しい扉を開く」という意味を込めて『DOOR』と名付けたんですよね。

ただ、「新しい扉を開く」瞬間って人生のなかで何度もあると思うんです。たとえば、就職が決まって社会に出ていくときや、新しいことに挑戦するとき。

さまざまなタイミングでなりたい自分も変わっていくと思うので、広い世代に愛されるブランドに育ってくれたら嬉しいですね!

着想のきっかけはファンデーション!?

ーそんな『DOOR』のこだわりポイントを教えてください。

木村:
ひとつは、質感表現の幅を持たせることですね。市場には「ウェット」と「ドライ」しかなかったところに、新たに「シャイニー」と「フェード」という質感を作りました。それまでのスタイリング剤は、極端に言えばツヤを出すか、ツヤ消しをするかの二択だったんですよ。

ー二択しかなかったんですね。

木村:
そこに、どうやって新しい質感を表現できるか検討していくなかで、着目したのがメイクでした。

ファンデーションには、素肌がキレイになったように見える薄付きファンデ、ツヤっぽく見せるクッションファンデ、肌の凹凸を隠すマットファンデなど、なりたい肌別にさまざまなものがありますよね。その技術をスタイリング剤で応用できないかと考えたんです。

そんな発想から生まれた「シャイニー」は、ファンデーションで言えば徹底的に薄付きするような処方にしました。オイルの質感でも、とにかく軽くてツヤが出るうえ、ベタつかないのがポイントです。

一方で「フェード」は、白く霞むようなパウダーを応用しました。「おしろい」のようなイメージで、あえて白っぽく色付けをしています。透明感があり、霞がかった独特の質感で、パサつきにくいという特長があるんです。

最近では、わざとフィルターで白っぽい加工にするのが流行っていたりするので、それをスタイリングでできると面白いと思ったんですよね。

自己発信がキーワードなので、加工のように「見た目の変化」がわかりやすいという部分を大事に作りました!

ーなるほど! それは新しい発想ですね。

木村:
僕は、特にこの「シャイニーオイル」はこれからの時代やトレンドを引っ張っていくと考えています。

現在、市場ではオイル系スタイリング剤が流行っていますが、時代は移り変わりつつあり、求められる質感も変化してきています。

今は、若い世代を中心に、ハイライトやブリーチカラーなどの繊細な色味表現が人気となっています。その中で、今までのオイルを髪につけてしまうと、明度が沈んでしまい、せっかく表現した繊細なカラーがうまく写真に残らないという声があがっていました。

髪につけても色沈みせず、繊細なカラーをそのまま写真に残せる「軽い」オイルが求められるようになったんです。

なので、素髪のようなきれいなツヤ感を与えながら、「軽い」質感であるシャイニーオイルが、これからのオイルスタイリング剤の代表になると思っています。

ーこれからのトレンドを作る「シャイニーオイル」…! 気になります。

木村:
質感はもちろん、使いやすさにもこだわって創りました。スタイリング剤って、どうしてもベタついてしまって、初心者の方だとうまくセットできないのがネックだったのですが、『DOOR』では剤を工夫しています。

たとえば、オイルだったらジェルのようにすることで、手の上でスッと伸びて髪に均一につく剤を、逆にワックスだったら伸びづらいところを解消し、髪になじみやすい剤を開発しました!

ー使いやすいように、さまざまな開発を行っていたんですね。

ミルボン初挑戦の新型剤の開発秘話

ーさて、ここで『DOOR』開発における苦労話のひとつやふたつ…を聞きたいと思うのですが…

堀川:
それはもう、大変なことだらけでしたよ…(笑)。僕の場合、当時カラー剤の開発担当から、スタイリング剤担当に異動になってすぐの状況だったので、それだけでも大変だったのですが、今回担当したシャイニーオイルはミルボンでも挑戦したことがないような新剤型だったんです。


それを製品として完成させるのにすごく苦労したのが、オイルをジェル状にすること。ジェルになったとしても時間が経ってオイル状に戻ってしまってはいけないし、化粧品は最低でも3年ジェルの状態を保ったまま、市場にお届けしなくてはいけないので実験の繰り返しでした。

結果、ジェルを製剤化するポイントとして作製時の温度調整が鍵となることを見出すことができました。

また、デリケートなアイテムにも関わらず大量に作らなければいけないので、工場で生産できるかどうかを半年間かけて検討し、何とか生産できるようになったアイテムでもあります。

ただ、そうやって手のかかった子ほど愛が深いのも確かなので、美容師さんにご好評頂けたときは本当に嬉しかったですね。

木村:
あとは、フェード感の表現でもいろいろと苦労しました。フェード感を表現するフェードフィルターという成分は、髪を白っぽくする効果があるので、単純に配合するだけだと、手に伸ばしたときに手が真っ白になってしまうんですよね。

開発初期のサンプルは結構衝撃的な白さでした(笑)。

試行錯誤の結果、白さを抑え込む成分を発見し活用することで、白くなる点は解決済みなので、安心してご使用いただければと思います。

その、苦労や工夫が詰まったのが、このフェードクリームフェードワックス

フェードクリームは、外国人のようなブリーチ・ハイトーンに合わせるとカラーが映えるような質感で、フェードワックスはボブからショートのラフでくしゃっとしたデザインを作るのに適しているアイテムです。髪に、白く霞がかったような、透明感のある質感を与えます。

ーフェードシリーズは2アイテムあるんですね。

堀川:
そして、シャイニーシリーズはシャイニーオイル、シャイニースフレ、シャイニージェルと全部で3アイテムあります。どれも素髪のような自然なツヤ感が出るのがポイントです。

シャイニーオイルは、ジェル状のオイルで、軽いツヤが出て、失敗せずにナチュラルなデザインを作ることができます。

次に、シャイニースフレはバターのような質感で、しっかりとした動きが出していけるようなアイテムです。

そしてシャイニージェルは、セット力の強い、パキッと固まるハードジェルです。エッジが効いていてかっこいいスタイルにオススメです!

メイクのようにヘアスタイリングを

ー最後に、『DOOR』という新ブランドの未来について教えてください。

堀川:
「シャイニー」や「フェード」などの質感は、その日のファッションや気分、場面によって七変化できるような思いを込めて作りました。自己発信する人たちを製品が後押しして、より新たな自分の姿にチャレンジしていただけるようなブランドになれるといいなと思っています。ちなみにイチオシは、僕が開発に携わったシャイニーオイルです!(笑)。

木村:
僕は、『DOOR』をきっかけに、世の女性が積極的にスタイリング剤を使ってくれたらと思っています。

メイクと違い、髪の毛は何を使ったらいいのかわからなかったり、信頼できる情報を手に入れるのが難しかったり、失敗してしまったり、といった問題が現実としてあります。

ただ、自己発信をするうえで、パッと見た目で変化をつけるためにも、よりスタイリング剤をやる意味は大きくなってきていると感じています。

その点で、今までスタイリング剤はセット力で選ぶ印象が多かったと思うのですが、『DOOR』は商品を選ぶ軸が「見た目の変化」なんです。

なりたい見た目になれて、失敗しにくくて、使いやすい。

そんな、なりたい自分に合わせて手軽に使える商品に仕上げたので、『DOOR』をきっかけに、「スタイリングをやれば可愛くなるよね」「失敗しないから毎日作れるな」という女性が増えてくれたら嬉しいです。

ひとつでも多くの「なりたい姿」を叶えられたらと思います!

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