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固まらないのに動きはキープ。DOOR注目の新商品は軽やかスプレー

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2020年9月10日にリリースした新ブランド、「DOOR(ドア)」

"自己発信の新たな扉を開く" をコンセプトとし、一人ひとりの“なりたい自分を叶える”スタイリング剤シリーズだ。

発売を記念し、多様なインフルエンサーと美容師を招いておこなわれたライブ配信企画では、5日間で45万人が視聴。順調な滑り出しを見せたDOORが、注目の新商品を発表した。

この記事では、2021年4月8日(木)に発売する「フェードヴェール」「フェードヴェール+(プラス)」をご紹介。特長と選び方、開発背景を、研究開発員の荒木さんに伺った。

いま、注目されているヘアスタイルの傾向って?

昨年流行ったミディアムレイヤーは、2021年も継続傾向。

レイヤーをしっかりと入れて、おくれ毛、顔周りに動きを出し、くびれを作ってメリハリのあるシルエットにするのが今のポイントです。ポイントでブリーチをするなど、明るめのヘアカラーを楽しむ人も増え、軽さを楽しむヘアスタイリングが求められています。

また、襟足をロングにしてレイヤーをいれたウルフっぽいヘアスタイルも人気です。コテで巻いてふんわりと動きをつくることでやわらかな印象にもなります。

そんなヘアスタイル傾向にあったスタイリングアイテムを紹介します。

実はスプレーってかなり優秀?

ーー新商品がスプレーだと聞いて少し驚きました。というのも、高校生の頃に巻き髪を固めるために使ったっきりで……

スタイリング剤を選ぶ際、真っ先にスプレータイプを選ぶ人は少ないのではないか。20代後半の筆者事で恐縮だがそんな印象を持っており、つい声に出てしまった。

「そういう方、もしかすると多いかもしれません(笑)。昔も今も、売上シェアの高いスプレー商品は、ガチッと固めてスタイルを維持するためのものが多いです。でも実は、目的によっていろいろあるんですよ。固める以外にも、ツヤ出しのためのスプレーとか」

荒木 健志。入社8年目。研究開発グループ チーフリサーチャー。DOORをはじめ、スタイリング剤やヘアケア商品の研究開発を担当。

「年齢にともなう髪型や好みの変化もありますが、それ以上に、昨今はナチュラル志向な方が多く、顔周りにふわっと動きがあるようなスタイルが人気なんです。スプレーは軽い質感が出しやすいですし、ベタついた印象を与えないという意味でも、今の時代にぴったりだと思います」

少し前まで、切りっぱなしやワンレンのボブなど、重ためのスタイルが流行していた。その頃は重さやツヤを重視する方が多く、オイルやツヤ出し系の商品がよく売れていたという。

しかし、ここ数年はエアリーで動きのあるスタイルが流行り始め、スプレーに注目する方が増えてきているんだとか。

ーースプレーはそもそもどんな剤型なのですか?

「スプレーは液体とガスから作られます。液体には目的によって配合するものは変わりますが、固めたいなら固まる樹脂成分、つや出しならオイル成分などが配合されます。この液体を細かくして飛ばすためにガスを一緒に配合したものがスプレーになります」

効果を発揮する原液が、細かい状態になって髪に付着。手で直接付けるよりも均一につくので、仕上がりも自然で少し軽い質感になる。

「個人的に、スプレータイプの一番のメリットは手を使わずにデザインが表現できることかと思います。これ1本サッと振るだけですし、美容師さんも手を洗わずすぐに他のものを触ったりできるんです。

ベタッとしたものを髪の毛に付けたくないという人も多いので、そういう方にも利用されています」

自分に合ったフェードヴェール選びと使い方

固めるためだけのものじゃない。手も汚れないし、均一に付いてくれるから素人でも扱いやすい。スプレーのメリットがわかってきたところで、DOORの新商品『フェードヴェール』『フェードヴェール+(プラス)』について伺ってみた。

「DOORは現在、ツヤ感を重視した『シャイニー』と、軽さや透明感が出せる『フェード』の2つのシリーズに分かれ、全部で5つの商品があります。今回の新商品はフェードシリーズに加わる新しいラインナップです」

フェードヴェールとフェードヴェール+に共通する大きな特徴は3つ。

まず、やわらかい透明感を出してくれる「フェードフィルター※」。
※水添ロジン[白色成分]

まるで写真にフィルターを設定するように、髪の表面の光を白く見せることでやわらかい透明感を演出してくれるものだ。

次に、固まらないのに動きがつくれる「ムービングリキッド※」。

※オクチルドデカノール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMP(スタイリング成分):フェードヴェールに配合。※PEG-12ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMP(スタイリング成分):フェードヴェール+に配合。

風に揺れたときの軽いやわらかさは残しつつ、ウェーブや動きを1日持続させたい。ガチッと固めることなくデザインをキープするのは、とても難しいという。

フェードヴェールは、朝コテやほかの(DOORの)スタイリング剤などで作った動きをキープさせつつ、1日中変化し続けられるように作られている。

午後、もう一度髪を揉み込んで動きを変化させることができるくらい、自由度が高く扱いやすい髪になるんだとか。

最後に、洗い落ちしやすい「フィルムリムーバー※」

※テトラオレイン酸ソルベス-60[洗浄成分]


従来のスプレーは、洗い流すのに苦労するものが多かった。一度櫛で髪を梳かしてから洗ったり、髪が切れないように気を遣いながらシャワーを当ててほぐしたり。この煩わしさにスプレータイプから離れていった人も少なくない。

フェードヴェールは、お湯で洗い流しやすくする成分を配合。1日の終わり、リセットの瞬間にストレスがないのは嬉しい。

固まらず、1日中ナチュラルな動きがキープできるスプレー。

では、フェードヴェールとフェードヴェール+はどう選べばいいのだろうか。

「一言でいうと『セット力』が違います。巻いた髪をなびかせるようなナチュラルさを求める人、ロングヘアの人、『フェードヴェール』がおすすめ。

雨や湿気でパサつきやすいパーマも、ノーマルタイプのほうがいいです。一方、固めたいわけじゃないけれどある程度ちゃんとキープしたい人、ショートからミディアムヘアの人は『フェードヴェール+』がいいです」

動きのあるスタイル以外だと、今流行りのシースルーバングにも使いやすいという。オイル系でセットすると時間が経つとベタッとしてしまうことがあるが、フェードヴェールなら軽さをキープできる。

フェードヴェール+は、ガチッと固めたくないメンズのヘアセットにも使える。パートナーと一緒に使うのもおすすめだ。

「これ一本で仕上げられるように作っているので、コテやブローなどでスタイルを作ったあと、いきなりフェードヴェールを使ってもらって大丈夫です。

髪からだいたい容器1本分(20〜30cm)開けて、外側と内側の両方にまんべんなくかけてください。髪を持ち上げてパラパラと落としながらスプレーをかけるとやりやすいですよ」

ちなみに、香りはレモンとセダーウッドがベース。軽やかで都会的な爽やかさがある。

誰でも簡単に使えて、失敗しにくい

今回、開発においては『家での再現性』が重視されたという。

ミルボンでは、現役美容師さんとタッグを組み、現場の声を生かした製品作りがおこなわれている。

「今回ご一緒した美容師さんはとにかく顧客目線を大切にされる方。お客さんが自分でスタイリングする際のことを第一に考えられます。

ワックスやバームは、美容師さんのように部分的にちょっとだけ付けて絶妙なニュアンスを作る、みたいなことが難しいんですが、スプレーは均一につくので他の剤形に比べて失敗しづらいんです」

昨今流行している軽くて動きがあるデザインは、自分での再現が難しい。時代背景と顧客が使用しやすいようにと考え、スプレータイプの開発が決まったという。

ーー開発で一番苦労した点はありますか?

「先ほどお話しした『ムービングリキッド』の発見に一番苦労しました。固まらないのに動かせるっていう、最大の特長です」

一般的な固めるスプレーは、髪の毛に1本1本硬い樹脂の膜(=セット成分)が被さる状態。乾くと樹脂が固まり、髪の毛も固定される。

しかし今回開発したムービングリキッドは、乾いて固まってしまうことを防ぐために樹脂と油のバランスにこだわった結果、‘乾かない’柔らかい膜が作れ、それが髪の毛に被さる状態になります。

時間が経っても完全に乾かないので、ある程度形をキープしながら、手直しもできる動きを加え続けられるのだ。

「樹脂にも油にもたくさん種類があります。どれを、どのくらいの割合で組み合わせるか。この研究にすごく時間がかかったんです。

400通り近くのパターンを試しました……。ぴったりの結果が出たときは、『これだ〜』ってみんなでちょっと湧きましたね(笑)」

最近では、空気感を感じる軽やかな「レイヤースタイル」のヘアオーダーが増えてきています。ヘアスタイルのトレンドに変化が生じたことによって、「空気感」「動き」をつくれるスタイリング剤のニーズが高まっています。

スタイリング剤も慣れ親しんだものから抜け出して、新たなアイテムを使って軽やかにお出かけしてみるのもいいかもしれませんね。

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