INTERVIEW

ホスピタリティを大切に、“ライフスタイル”に合った髪をつくる——GIEN

INTERVIEW

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「緊張しいの私が、最初からリラックスできるところでした」

1年前の「GIEN(ジアン)NU茶屋町+店」との出会いを、こう話す美佑さん。通う美容室を毎回変えていた学生時代だったが、自然とこの店にリピートするようになった。

“Smart Salon”という新しいコンセプトで、カットからヘアケアまで、一人ひとりの髪質に応じた相談に丁寧に乗ってくれる美容室。美佑さんと、彼女が指名し続けていたスタイリストの里沙さんに対談いただき、その魅力を探っていく。

ホスピタリティのある空間に惹かれたから

ー 美佑さんは、どうやってGIENを知ったんですか?

美佑:Instagramとか、ホットペッパービューティーのオススメをチェックしているなかで見つけました。それと実は、「自分が入りたいサロン探し」という目線でもあちこち見てて……。

ー え、「入りたい」というと?

美佑:去年まで私、美容専門学校に行ってたんです。この春に卒業して、今ここの美容室で働いてます(笑)。

ー すごい! 探すとき、どういうポイントで見てました?

美佑:普通にお客さんとして、自分が通いたい場所です。私すごく緊張しやすいので、そうならないお店だと「あ、いいな」って思います。

ー GIENに最初に来たときのことは覚えてますか?

美佑:入ってすぐに、飲み物を聞いてくれたのが印象的だったかも。

里沙:「ここ、ルイボスティー置いてあるから好きって思った」って、私は後から聞きました(笑)。

ー なかなか、そこまでこだわって置いてないですよね。

美佑:今働いてても、「ホスピタリティを大事に」って言葉をよく聞くんですけど、最初から本当にそういう感じで。学生時代、初めてリピートしたお店だし、かなり好きだったんだと思います。

里沙:確か、シャンプー台も……。

美佑:そう! ふわふわ、って思った!

里沙:GIENのシャンプー台って温かくできるんですよ。それに感動してたの、すごい覚えてます(笑)。

安心できるコミュニケーションと、想像を超えた仕上がり

ー 美佑さんが、里沙さんを指名するようになったのはいつですか?

美佑:通い始めてすぐです。緊張せずにしゃべれて、コミュニケーションが楽しくて。それがあったから、就職も「ここを受けよう」って思いました。

里沙:あれ? お仕上げが……って言ってなかった?

美佑:あ、それも!(笑) 初めてしてもらったとき、もう好き、って思えるような仕上げとカラーだったんです。私は自分の髪型に「こうしたい」ってのがあんまりなくて、基本的にスタイリストさんに任せるんですけど、里沙さんのはすごかった。

ー どんな髪型にされたんですか?

里沙:来たとき、今よりちょっと髪が短かったよね。で、めっちゃブリーチしてて。

美佑:髪の色が3段階に分かれちゃってました。

里沙:トップは黒、真ん中がちょっとオレンジっぽい色、裾が黄色……みたいな感じでね。話を聞いて、「チョコブラウンっぽくできたら」ってことだったので、すごく頭をひねりました。カラー剤を細かく変えて、つなげるのもめっちゃ頑張った印象があります。


ー このエピソードだけで、里沙さんの仕事ぶりがわかりますね。

美佑:もともと私、あんまり自分から質問できない性格なんです。聞いてもらわないと言えない。だから1回お任せですごい金色になって、めちゃくちゃショックを受けたこともありました。

そこを里沙さんは、細かく歴を聞いてくれて、説明もしっかりしてくださって。その丁寧さにすごく安心しました。

似合わせよりも“ライフスタイル”に合った髪型を


ー里沙さんは、他にどんなお客さんの指名や要望が多いですか?

里沙:10代後半から20代の若い方で、美佑さんぐらいの、柔らかい印象の方が多いですかね。レイヤーを入れすぎてバランスが悪くなったり、逆に入れなさすぎてうまくまとまらないったり、といった悩みをよく相談されます。


ー答えるときに、どういうことを意識してますか?

里沙:最初に、その人のライフスタイルをしっかり聞く。朝にどれだけ時間かけられるのか、髪は乾かすのか乾かさないのか、シャンプーは何を使ってるのかとか。そういうのを全部含めたうえで、髪のスタイルをつくっていきます。


ー 好みとかからじゃないんですね。

里沙:その方の生活に合わせます。例えば「ドライヤーあんましたくない、けど可愛くなりたい」だったら、カールがつき過ぎたりすると跳ねちゃうんで、もう少し扱いやすい髪型を提案したり……。

でも、自分にめっちゃ時間かけられる人もいるじゃないですか。そういう場合には、もっと“似合わせ”の方向で考えますね。

美佑:私、母の影響で美容師になったけど、里沙さんの考え方って母とすごく似てるんです。お客さんへの伝え方に、嘘がないっていうか。全部ちゃんと説明する。

言われたスタイルにしてあげたくても、「髪の歴を考えたら難しい」みたいなことって、実際あるんです。そこを丁寧にお話ししていくところが同じだなって。


ー 後のことまでちゃんと想像しながら。

美佑:無理にやっても、仕上がったあとに結局がっかりさせることになるから。だったらはっきり説明したうえで、「できるだけ、そこにつながるようにしますね!」って言えるのが大事だなって、見てて思います。

「お客さま」として見た景色、「同僚」として見える景色


ー NU茶屋町+店は、日々のお手入れで使うアイテムもいろいろ利用できますよね。この“Smart Salon”という仕組みについては、どう感じてますか?

美佑:シャンプーの種類がとにかく多いのがうれしいです。あと匂いを選んでいって、自分の好みのものがわかるのも(AIシステムの『KAORIUM』)、普通ないじゃないですか。他のサロンでは体験できない魅力があるなって。

里沙:ヘアケアのカウンセリングを毎回するんですよ。髪で悩んでることや、今だと紫外線対策のこととかも聞いて。


ー これだけずらっとお店に並んでると、試してみたくなりますよね。

里沙:商業施設のサロンなので、ふらっとシャンプーだけ買っていく人もいるんです。でも、それだけで帰るのってちょっと気まずさもあるから。実際に体験できて、「これほしいです」って言えるのがいいなと思います。


ー きっと、美佑さんみたいな学生さんも来ているでしょうね。美容師志望の方を担当するとき、里沙さんが大事にしてることってありますか?

里沙:美容学生さんってわかっても、態度を変えないこと。私も昔、それで嫌な思いをした経験があるんです。急にタメ口になって……。


ーちょっと上下感を出されるような。

里沙:そう、それは絶対しちゃいけないと思ってて。「そうなんですね」って聞いて、ちゃんとお客さまとして接するようにしてます。


ー美佑さんは、里沙さんにとっての「お客さま」から「同僚」という立場になりましたけど、どう見えてますか?

美佑:お客さんとして行ったときの“まんま”って感じです。全然変わらない。でも、その立場で見てたものがあるから、今は里沙さんが何を大切にしているのか、話を聞いててもよくわかる気がします。

里沙:ええ、うれしい……(笑)。

美佑:どっちの面も味わえてるので(笑)、それはすごいよかったなって思いますね。

写真:進士三紗
執筆:佐々木将史
取材・編集:飯髙悠太

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