REPORT
セキ・ユウティン選手 × 後藤未有選手 × ミルボン鼎談:未来を拓くために挑戦し続ける美しさ
「美しい生き方を応援する」を経営理念に掲げ、新しい未来を拓くために進化・挑戦を続けるミルボンが、新たにスポーツの分野でスポンサー展開を開始し、プロゴルファーとしてトップへの挑戦を続けるセキ・ユウティン選手と後藤未有選手へのスポンサーシップを発表した。
本記事では、セキ選手、後藤選手、そしてミルボン 社員の鼎談を実施。2023年1月にスポンサー 契約に至った経緯や美容に対する考え、昨シーズンの振り返りと新シーズンへの意気込みなどを語り合った。
プロフィール:
セキ・ユウティン選手
福井県で生まれ、7歳でゴルフを始める。2012年から2014年まで3年連続で中国ゴルフ協会のアマチュアランキングで1位を獲得。16歳でプロに転向してCLPGAツアーに参戦し、ルーキーながら賞金女王を獲得。18歳で日本でのキャリアをスタートさせ、中国人ゴルファーとして最年少でJLPGAツアーの出場権を獲得した。2019年にステップアップツアーで1勝を達成し11月のプロテストとQTに見事合格。2020年にはJLPGAフルシード権を取得して、新人王も獲得。2022年9月にゴルフ5レディースでJLPGAの初タイトルを獲得し、中国・アジアから台頭する期待の女子ゴルファー。
https://www.instagram.com/shi_yuting35/
後藤未有選手
ジュニア時代は、地元福岡県の強豪“沖学園高校”のエースとして活躍し、数々のアマチュアタイトルを獲得。高校3年生時に参戦した「日本女子オープン」ではトッププロを抑え、8位入賞。その実績が評価され、2019年にはナショナルチームメンバーに選出される。2020年よりプロデビューを果たし、2021年にステップアップツアー初優勝。2022年には初シード権を獲得した。
ゴルフクラブを10本指で握る“テンフィンガーグリップ”を採用するプレーヤーとして知られ、バーディーやイーグルを奪取するアグレッシブなプレースタイルは、多くのゴルフファンを魅了している。
https://www.instagram.com/mg____0929/
気鋭のプロゴルファーが挑戦し続ける姿勢に学ぶ
――ミルボンは「美しい生き方を応援する」という経営理念を掲げており、人生の豊かさにつながる活動をされている方々を応援したいと考えています。これまでにも映画 ・ショートフィルムへの協賛を行い、映画祭で「美しさ」を感じた作品へミルボン特別賞をお贈りしたり、 世界各国のショートフィルムを弊社のオウンドメディアで配信したりしてきました。スポーツへの協賛は初めてですが、そのなかでもプロゴルファーのお2人に協賛させていただくことにしたのは、ゴルフが屋外スポーツであり、紫外線などに さらされることが多く、ヘアケアの重要性が高い競技だということもありますが、世界中で競技されるスポーツであることと、生涯スポーツであり性別も年代も関係なく楽しめることが主な 理由です。私たちが携わる美容もまた、年齢性別関係なく生涯付き合っていくものであり、両者の親和性が高いと感じたんです。
後藤:お話をいただいて、本当にびっくりしました。というのも、私自身、ミルボンさんの製品を普段から使っているんです。通っている美容室がミルボンの製品を使っていて。初めて製品を買ったのは高校生の頃で、それ以来、「オージュア」のヘアオイルやシャンプーを使い続けています。
セキ:私も実は、ミルボンさんの製品を担当の美容師さんに紹介していただきました。使ってみたらとても良くて、今では好きな商品のひとつです。そんなミルボンさんにスポンサードしていただくことができてとても光栄です。
――そう言っていただけてとても嬉しいです。ミルボンは「世界No.1のグローバルプロフェッショナルメーカーになる」という目標を掲げているんですが、世界市場的にはまだまだ認知度が高くなく、チャレンジする立場だと思っています。世界で戦う選手を応援することによって、ミルボンの広いステークホルダーに対して「ミルボンは チャレンジを大切にしている」と表明することにつながると思うんです。お2人がこれまでにいちばん大変だったと感じたチャレンジはなんですか?
後藤:私はやっぱり、プロテストの失敗です。まさか落ちるとは思っていなかったし、まわりからの期待に応えられなくて悔しかったです。ただ、運良くその頃はまだ単年登録という制度(※TP単年登録。サードクォリファイングトーナメント以上の進出者が得られる1年間限定のプロ資格)が残っていたので、なんとかステップ・アップ・ツアー に参戦できました。今はもうその制度はないので、プロテストに落ちたらまた一年待たなければならないし、ちょうどコロナ禍に入って次のプロテストが延期になる年だったので、本来なら2年間何もできない状況だったんです。ラッキーでした。
セキ:私は、昨年前半に経験したパターのイップスです。6ヶ月間も続いたのでとても辛く、ゴルフをやめることさえ頭をよぎりました。でもイップスを乗り越えてからはより良い自分になれたし、9月の日本ツアーでは初めて優勝もできたので、あの苦しかった時期に感謝しています。
――イップスはどうやって乗り越えたんですか?
セキ:大学の心理学の先生に相談したり、技術の先生と一緒に問題を探したりしました。最終的には、アドレナリンの高い時と低い時とで打ち方を分けることで解決しました。アドレナリンが高い時には速いリズム、強い握力で打つと良くなりますし、低い時は軽い握力でゆっくり打つとコントロールしやすいことに気づきました。それからは、その2つを分けて練習しています。
――後藤さんも、試合のような状況を作って練習しているそうですね。
後藤:私はイップスになったことはないんですが、1球1球を大事にして、試合と同じルーティンをするくらいの気持ちで、本番と同じようなプレッシャーを感じながら練習することを心がけています。試合のように練習して、練習のように試合に臨みます。
「きれいになるのも仕事の一部」
――ちなみに、お2人に休みはあるんでしょうか? もしあるとしたら、休みの日は何をしていますか?
セキ:私は週に1日か2日は休むようにしています。休みの日は読書をするのが好きですね。静かになれることが好きなんです。
後藤:移動日など、やむを得ず練習できない日もありますが、それ以外はだいたい練習かフィジカルトレーニングをしています。休みができた場合は、友達とごはんに行ったり、美容室やネイルサロンに行ったりしています。
――ゴルフの選手って、ネイルやアクセサリー、メイクなど、結構おしゃれにしている方が多いですよね?
後藤:美容が好きな選手は多いと思います。選手同士、美容の話題で盛り上がることが多いです。「そのリップかわいいね、何使ってるの?」「日焼け止め何使ってる?」とか。
セキ:そうですね。試合で活躍している選手たちには若い女の子がたくさんいますし、きれいになりたいと考えている人も多いと思います。 ギャラリーもたくさんいますし、自分がきれいになるのも仕事の一部だと思います。
ーーそう言っていただけると、ミルボンがスポンサードする意義がありますね。美容の話が出たので、美容面で普段気を遣っていること、こだわっていることを教えてください。
後藤:私はそれこそ髪です。かわいい人って髪がきれいだと思うんです。どんなにメイクをがんばっても髪がボサボサだったら台無しなので、髪には気を遣っています。
セキ:私は保湿です。肌もヘアも、保湿がベースだと思っています。きちんと保湿されていなければその後のヘアメイクも顔メイクも難しくなるので、日頃からケアすることが大切だと思っています。
――お2人とも、とっても美意識が高いんですね。ゴルフをされる方が気にするのは紫外線だと思いますが、紫外線を浴びて髪がダメージを受けると、キューティクルがめくれ上がって、剥がれ落ちやすくなってしまうんです。 そうすると髪の水分や栄養分が抜けていってしまいます。セキ選手がおっしゃったように、髪への保湿もとても大切で、保湿効果の高いシャンプーやトリートメントを使っていただくことはもちろん、その効果を高めるために「予洗い」をすることも重要です。
後藤:「予洗い」って、なんですか?
セキ:私もその言葉は聞いたことがありません。
――シャンプーをする前に髪を濡らしますよね。あれって、濡らすだけでは 不十分なんですね。1分から1分半、シャワーのお湯でしっかりと洗うことを「予洗い」というんですが、これをちゃんとやるかやらないかで、シャンプーの泡立ちも汚れの落ち方も変わりますし、トリートメントも作用しやすくなるんです。
後藤:ほんとですか! やってみます!
セキ:私も試してみます。
「夢を諦めない強さを持ち、素の自分も好きになってもらえるように」
――「美しさ」という観点から、プロとしてゴルフに臨むときの姿勢で大切にしてることはありますか?
後藤:私は、何があっても最後まで諦めず、どんな状況も全力でやることを大事にしています。小学生の頃、尊敬する宮里藍さんに「夢を諦めない強さを」というメッセージをいただいて、その頃からこの姿勢を大事にしているんです。
セキ:私も宮里藍選手、大好きです。11歳の時にシンガポールのプロアマで、宮里藍さんと1ホール一緒にまわりました。ちょうどその日は私の誕生日で、誕生日プレゼントとしてボールにサインをしてくれたんです。今でもそのボールは大切にしています。私がゴルフにおいて大事にしているのは、怪我をしないことです。毎日自分の姿勢をチェックして、練習前はウォーミングアップを、練習後はストレッチとマッサージをしっかりやりながら頑張っています。
ーーでは最後に、改めて昨シーズンの振り返りと、次のシーズンへの意気込みを聞かせてください。
後藤:私の昨シーズンは、自分で課していた最低限の目標ラインを達成できた1年でした。ただ、優勝できなかったことが心残りで悔しかったので、今年は初優勝、複数回優勝、メルセデス・ランキング5位以内を目標に戦っていきます。
セキ:私は、去年は進歩できた1年だったと思います。初シードと初優勝ができてすごく自信になりました。今年の目標は、メジャー大会の優勝です。
――私たちミルボンが今回の協賛で期待しているのは、お2人が活躍することでミルボンの知名度を上げることだけでなく、ミルボンがお2人のように 新しい未来を拓くためにチャレンジして、美しく生きている人たちを応援している企業だと知ってもらうことにもあります。スポーツは、やる時間だけでなく見る時間も楽しいもので、多くの人に人生の豊かさをもたらしてくれるものですよね。そうした時間をより自分らしくポジティブに楽しめるように、メーカーとしてお2人を応援できたらと思っています。
セキ:私はゴルファーとしてファンのみなさんに技術を見せるだけではなく、ひとりの女の子として美しさの面でも見せていきたいと考えています。中国では、女性の髪は鳥の羽のようなものだといいます。もっときれいになって、ゴルフ場だけではなくいろんな場面で自信を持ってみなさんの前に立てるようになれたらと考えています。
後藤:世代・性別を問わずいろんな方から応援していただいているので、良いプレーを見せて結果を出すために日々の練習を頑張ることはもちろん、たとえば「美容に興味がある」といった私生活の面でもさらに発信し、アスリートとしての自分も、素の自分も好きになってもらえるように頑張りたいです。どちらも素敵な、かっこいいかわいい女性でいられるようにするので、また応援してください!