INTERVIEW

女子プロゴルフ セキ・ユウティン選手|アスリートの美しさを拓く

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活躍するアスリートの美しさの秘密とは

その道を極めて輝くひとは、なぜあんなにも美しいのだろう。
並々ならぬ努力と精神力で、世界を舞台に活躍するアスリートたち。今回は、女子プロゴルフのセキ・ユウティン選手にクローズアップ。普段から愛用していただいているスキンケア&メイクアップライン「iMPREA(インプレア)」のお気に入りアイテムをご紹介いただきながら、その強さの奥にある心の美しさや素顔に迫ります。

体験したのは…
セキ・ユウティン選手

1998/3/5生まれ 福井県

福井県で生まれ、7歳でゴルフを始める。2012年から2014年まで3年連続で中国ゴルフ協会のアマチュアランキングで1位を獲得。16歳でプロに転向してCLPGAツアーに参戦し、ルーキーながら賞金女王を獲得。18歳で日本でのキャリアをスタートさせ、中国人ゴルファーとして最年少でJLPGAツアーの出場権を獲得した。2019年にステップアップツアーで1勝を達成し11月のプロテストとQTに見事合格。2020年にはJLPGAフルシード権を取得して、新人王も獲得。2022年9月にゴルフ5レディースでJLPGAの初タイトルを獲得し、中国・アジアから台頭する期待の女子ゴルファー。

https://www.instagram.com/shi_yuting35/

日々の土台づくりを大切に

女子プロゴルフ、セキ・ユウティン選手。
すらっとした長身に、凛とした気品ある佇まい。一度も染めたことがないという艶やかな黒髪に、透き通るような美肌が印象的。美容にも日頃から気を遣い、スポンサー契約を結んでいるミルボンの製品も複数愛用してくれているそう。
なかでも気に入っているのは、iMPREAの日やけ止め美容液「インプレア ミルキースフレ UV」。

「毎日顔に塗っています。ゴルファーとして長時間外にいて紫外線を浴びるので、 日やけ止め選びは何より大事ですね。いろんな日やけ止めを試しましたが、塗り心地が一番好きです。バリアが崩れると敏感になりやすいので、メイクオフにも気を遣っていて、こすらないよう優しく落とすようにしています。綺麗な絵を描くには紙が大事であるように、メイクでも一番大事なのはベースとなる肌の調子の良さだと思います」

「髪の毛の日やけ止めも大事なので、“デイライトスプレー”も使っています。また、中国でも日本でもPM2.5や花粉がとんでいるので、Aujua(オージュア)の“エクスシールド”を使って髪への微粒子ケアもしています!」

インプレア フェイスパウダー ルーセント002」もタッチアップ
ふんわりと軽いつけ心地で、思わず触れたくなるようなすべすべとした肌印象へ

緊張を「感情」ではなく「状態」と捉える

セキ選手がゴルフを始めるきっかけを生んだのは、今も近くで献身的に彼女のサポートを行う父のセキ・エットウさんだった。

「父の転勤の都合で、生まれてから5歳までは日本で、その後は中国で暮らしていました。18歳から今までの8年間は日本に住んでいます。父は日本の企業で働いているのですが、日本って会社でゴルフに行く文化があるじゃないですか。7歳の頃、夏休みで時間があった時に私もゴルフに連れて行ってくれて、それがきっかけでゴルフを始めました」

営業職で、ゴルフでのコミュニケーションも多かったエットウさん
家族も参加可能な社内のゴルフコンペに共に参加するなど、大きな影響を与えた存在

プロになりたいという感情が芽生えるまでの日々を、セキ選手はこう振り返る。

「ゴルフを始めてから、母が仕事を辞めて一生懸命に練習に連れて行ってくれるようになりました。学校が終わった後、車の中で夜ご飯を食べながら18時頃練習場に到着して、 21時や22時に練習場が閉まるまで練習して……という生活が続きました。
練習時間も長く、ジュニア時代はたくさん優勝したんです。13歳でプロの試合に参加して3位になったのをきっかけに、中国のナショナルチームに最年少で入りました。そこからプロになりたいという気持ちが芽生えてきましたね」

中国人ゴルファーとして最年少となる18歳の若さで日本国内最高峰の女子プロゴルフツアー「JLPGAツアー」の出場権を獲得するまでは、中国でゴルフの練習と勉学に励んだ。その途中でエットウさんの転勤があり、家族は再度日本へ移住するも、セキ選手はひとり中国に残りその実力を養っていった。

「ずっとチームメイトと一緒にいるので、あまり寂しくはありませんでした。緊張にも慣れましたね。今ももちろん、たとえば一打目となるティーショットを打つ時や、カットライン(大会で予選通過できるライン)あたりの順位にいる時、優勝争いの時には緊張しています。でも、緊張というのは、アドレナリンが高い状態にあるということ。その状態での打ち方や、プレッシャーがいい方向に作用する方法なども研究して練習しています」

感情ではなく状態として緊張感を把握し、コントロールしながら試合に臨んでいる。最近では、新しい過ごし方を取り入れてコンディションを整えているそう。

「これまではどんな調子の時も、ずっとゴルフのことを考えて練習し続けながら過ごしてきたのですが、最近は思いきって少しゴルフと離れることも試みています。リラックスする時間を大事にしてゴルフに戻ることを心がけているんです」

「抱えている課題をそのままにして過ごすことは心情的に難しいことです。それでも勇気を出して、最近では無理せず自分らしく、友達と食事をしたり、旅行のように楽しく目標がないラウンドをしたり。リフレッシュの期間を過ごしています。
趣味は読書とカラオケで、心理学や栄養学は本でたくさん勉強しています。歌が好きで、中国の歌も日本の歌も聴きます。カラオケ用のマイクを車内に置いていて、車の中で歌ったりもしています(笑)」

自信も日々のメンテナンスから

練習や実績はもちろんのこと、あらゆる美容も彼女に自信を与えてくれているそう。爪先はネイルサロンで常に美しさを保ち、季節に合わせてカラーやデザインを選んで楽しんでいる。そんな美のメンテナンスによって気分が上がり、自信がつくと話すセキ選手。

セキ・ユウティン選手 × 後藤未有選手 × ミルボン鼎談:未来を拓くために挑戦し続ける美しさ

「最も大切なのは自信だと思います。 どんな状況でも、試合でティーショットを打つ時は自信を持った私で居たいんです。自分を信じ続ければ、問題があっても必ず成功の通り道にできます。でも、自信が持てなければ問題は問題のままになってしまいます」

では自信はどうすればつくのか、という問いには、間をあけずにまっすぐな回答が。

「練習です。あとは体を整えておくこと。シンプルですけど、睡眠、食事、トレーニングをしっかりと行うこと。そして体の調子をずっといい状態にキープして、自分でコントロールすること。体の不調が解消されるとパフォーマンスも上がっていきます」

ゴルフは「先生」のような存在

幼少期から続けてきたゴルフ。セキ選手にとってどのような存在かと聞くと、「先生みたい」という印象的な言葉が返ってきた。

「ゴルフはいろんな要素を併せ持った運動だと思いますし、フィジカルだけではなくメンタル面の要素もとても大きいです。自分の感覚的には全体の30%はメンタルの競技で、特に優勝争いの時はその比重が50%以上になるくらいです」

過去には葛藤もあった。しかしながら、辞めたいとはもう思わないと言う。

「これが私の仕事だと思います。もうすぐゴルフ人生が20年になりますし、あって当たり前の、人生そのもののような存在です。これからは、仕事に加えて生活も大切にしつつ、良いバランスで進んでいきたいですね。最近では、リフレッシュ方法のひとつとして自分の経験を文章にまとめているのですが、続けているうちに、今度は自分が先生になりたいなという感情も芽生えました」

「先生」と聞くとコーチや教壇に立つ姿を想像しそうになるが、誰かに直接スキルを教えることよりも、これまでの自分自身の経験をSNSでシェアして役立ててもらえることに喜びを感じるのだという。

「基本的なウォーミングアップの方法や、夏と冬のウォーミングアップの違い、パターのアプローチ、たくさんの人が練習に役立てられるポイントなどを伝えていきたいです。70%はゴルフのことを、あとの30パーセントは休みの日の過ごし方、美容、読書、カラオケなどパーソナルな面を発信して行く予定です。
いまは動画を作っていて、既に中国語バージョンはあるのですが、日本語でも同じくらい話せるようになりたいです。勉強して、将来は日本と中国の架け橋として交流を生めるようになりたいなって。ゴルフだけではなく自分の経験に関連することをたくさん伝えていきます!」

取材を終えて

可憐な印象のとおり、おっとりとした語り口で自分の想いを懸命に伝えてくれたセキ選手。彼女がその場にいると空気感が優しくまろやかになり、周囲を癒してくれるような愛らしい人柄に心を掴まれた。日本語はまだ不安だからと持参してくれた翻訳機は、ほとんど使わなかった。

ラウンドは長時間にわたり、天候や風の強さなどの外的要因によってコンディションは常に移り変わる。それと対峙する強靭な集中力と精神力を養ってきたのはもちろんのこと、彼女は自分の心身の中で起きていることに対して決して逃げないし、楽なほうにも流されない。シンプルにやるべきことを積み重ねる。それが多くの人にとって、どれほど難しいことか。

今も彼女は自分と向き合い続け、自分の経験や知識がほかの誰かのためにもなるようにとさまざまな発信を行っている。葛藤を隠さず等身大の今を見せてくれるセキ選手は、これからも世界中の人を勇気づけながら、どんな向かい風も乗り越えていくはずだ。

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取材・執筆 : 高橋あやな 写真:ミネシンゴ

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