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韓国の最新トレンドを学ぶ 人気美容師ハヌン氏来日イベントレポート

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美容やファッション、文化に至るまで、日本における韓国ブームは止まるところを知らない。特に美容ジャンルにおいては、韓国の潮流を受けて日本のトレンドが出来上がっていると言っても過言ではないほど。

2月28日恵比寿にて行われたミルボン主催の「韓髪-ハンモリ-」イベントでは、超本場リアル韓国ヘアをレクチャーしてくれるハヌン氏を招いて開催。日本で人気の韓国ヘアの紹介から、本家本元のヘアスタイルを紹介する。

韓流ブームに伴う韓国ヘアの解説からスタート

2部編成で行われた「韓髪-ハンモリ-」イベントの1部は、日本のトレンドヘアスタイルを牽引する、AFLOATの間嶋崇裕さんとJe suis heureuse VILLEのSHIHOさんが登壇。まずは、日本における韓国ヘアトレンドについての講座がスタートした。

壇上のスクリーンには、「韓流ブームの変遷と韓国ヘアについて」と題された資料が展開され、はじめに韓流ブームの始まりとヘアスタイルの変遷について紹介された。

韓流ブームの始まりは、2003年の「冬のソナタ」から。2010年頃からはK-POPアイドルが日本進出し、2016年頃からはSNSによる韓国グルメやメイクが広がっていき、近年の韓ドラブーム再燃へと繋がっていく。

それに伴い、徐々にヘアスタイルにも韓国トレンドが日本へと流れ込んでくる。初めは一握りだった韓国風ヘアが、一般的に浸透し出したのが2016年頃。モデルのカンテリさんを真似した「テリボム(タンバルモリ)」を皮切りに、近年では「ヨシンモリ」や「エギョモリ」など、韓国女優やアイドルのヘアスタイル、ヘアカラーを真似する人が増加している。

しっかりとトレンドの移り変わりを勉強し、来場者たちも「韓髪-ハンモリ-」の理解を深めていく。

日本で人気の韓国ヘアを伝授

続いて、SHIHOさんと間嶋さんによる韓国ヘアの作り方講座が開始。ハンモリに欠かせないカット方法から巻き方までを、ポイント解説を交えながら紹介していく。

間嶋さん曰く、「韓国ヘアセットで重要なのは毛先の重さ。毛先をカットラインで巻くようにすると重さが出るので、スタイリングのポイントとしてお客様にもお伝えしています」。

SHIHOさんは、「もみあげ、アウトライン、横の毛流れの3つが、韓国ヘアを作るために重要なポイント。全てを網羅することができなくても、このうち1つでも寄せることで、韓国風ヘアに近づけることはできますよ!」と解説を加えながら、来場者たちに伝授していた。

また、2人のパートではヘアスタイルの作り方だけでなく、SNSの効果的な使い方や見せ方、バズらせ方などにも言及。次々に繰り出される目から鱗の話を一瞬たりとも聞き逃すまいと、来場者たちはスマートフォンで撮影したり、メモを取るなどして、熱心に話を聞く時間が続いた。

本場のヨシンモリを再現

休憩を挟んだのち、いよいよ待望のハヌンさんが登場! Instagramのフォロワー数が70万人を超える人気美容師のハヌンさんは、ソウル特別市アックジョンエリア「HAUM」の代表を務める。韓国内だけでなく世界から注目されている、ヘアデザイナーの一人だ。

ハヌンさんは登場するとすぐに来場者とのコミュニケーションを開始。自身にまつわることから、韓国と日本のヘアスタイルの違いについてなど、さまざまな質問を来場者に投げかけた。質問に正解すると景品をプレゼントするという太っ腹な振る舞いに、来場者たちも前のめりに参加。さすがのトーク術に、冒頭から盛り上がりを見せた。

韓髪-ハンモリ-を叶える、カットと巻き方

ハヌンさんからの質問コーナーが終わったあとは、いよいよ本場の「韓髪-ハンモリ-」こと、ヨシンモリのデモンストレーションがスタート。まずは切り方のポイントから、順を追って説明が始まる。カットラインのポイントから、スライシングカットの方法など、ヨシンモリを作るのに欠かせないカットスタイルを紹介。

続いて、登場したのがミインカール。「カールの表現がよくできるだけでなく、アイロン熱によるダメージを軽減したり、カールデザインの持ちを良くすることもできるので、コテで巻く前に塗布するのがおすすめ」とハヌン氏。ミインカールをベースに塗布し、コテを使って巻いていく。

「髪の下段から順にコテを入れていきます。サイドの下段は後巻きにし、後ろ側の下段は前巻きにしてください。その上の段からは後巻きにするのが基本です。本場のヨシンモリはサイドのボリューム感も大事」と説明しながら、ハヌンさんがテンポよく髪の毛を巻いていく。

日韓スタイリングで最も異なるのが“根元”

髪全体が巻き終わったところで、ヨシンモリで最も重要になってくるパートの説明に。意外なことに、韓国人女性たちが最も大切にしているのは、“根元のボリューム”だという。

「韓国女性は世代を問わず、根元のボリュームを一番気にしています。そのため、スタイリングでは根元のボリュームを必ず出します。トップの内側は、ブラシを使って押しながら立ち上げるように。きちんと押し上げながら立ち上げると、ふんわりとボリュームがでますよ」という説明とともに、モデルのヘアを仕上げていく。
「ドライブローでしっかりと根元にボリュームをつけることで、時間が経ってもぺたんこにならないヘアスタイルが出来上がります。特に重要なのが根元と耳周りのボリュームです」

ドライブローが終わったら、最後はスタイリング。「本場のヨシンモリはカールがミックスされた、自然なウェーブヘアです。日本で言われているヨシンモリはSNS用に撮られた、撮影用のヘアスタイル。本場の雰囲気を出したいなら、自然なミックススタイルで作ってみてください」と説明を加えながら仕上げて、ハヌンさんのデモンストレーションは終了。最後に今回登壇した3人があらためて登場し挨拶をして、イベントは幕を閉じた。

日本では韓国ブームが続いているが、ハヌンさん曰く韓国では日本のトレンドが人気だという。とはいえ、日本ではまだまだ韓国熱は冷めやらなさそうだからこそ、今後もハヌンさんの提案には注目していきたい。

<イベントで使用したアイテム>
ミインカール アイロンキープ プライマー 01

弾むカールタイプ
サラッとしたすべりのよいオイルブレンドによる極薄ヴェールで、軽やかに弾む髪へ導きます。

ミインカール アイロンキープ プライマー 02

柔らかカールタイプ
とろみのあるなめらかなオイルブレンドによる濃密感ヴェールで、柔らかに整った髪へ導きます。

【あわせて読みたい記事】
アイロン前の下地オイル「ミインカール」開発秘話。“ちゅるサラ”で持ちのいいカールは仕込みから! | Find Your Beauty MAGAZINE (milbon.co.jp)

取材・執筆 : 戸塚真琴 写真:ミネシンゴ

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