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300人の頭皮を嗅いだプロが語る!頭皮のニオイを撃退する、正しいシャンプーの方法とは? 〈ミルボン実験室②〉

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梅雨から夏にかけて、特に気になる頭皮臭。「自分の頭がニオっている気がする…」と、不安になることもありますよね。人には相談しにくいけれど、原因と対策を知りたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ミルボン中央研究所に潜入し、商品評価者のK.O.さんにお話を伺ってきました。なんとK.O.さんは、研究のために約300人の頭皮のニオイを嗅いだ頭皮臭のプロ!

右:ミルボン 開発本部 K.O.さん
左:ライター 神林

頭皮のニオイの原因とは?

頭皮のニオイの原因は一体何なのでしょうか?

頭皮のニオイは、皮脂が紫外線や空気に触れて酸化したり、頭皮にいる常在菌によって皮脂が分解されたりすることによって発生します。

つまり、放置されて時間が経った皮脂が、ニオイの一因となるのです。

人によっては、年齢と共にニオイを感じるようになってきた、という方もいると思います。
年代によって何か差はあるのでしょうか。

約300人の頭皮のニオイを嗅いだ中でわかったことがあります。それは年代によってニオイの傾向があるということです。20代の人はヨーグルトのような酸っぱいニオイ。30〜40代は蒸れたような発酵臭。そして50〜60代は蝋のような油臭いニオイ、という傾向でした。そのため、ニオイの変化によって、年齢と共にニオイが出てきたと感じる方もいるかもしれません。

約300人の頭皮のニオイを嗅いだK.O.さん曰く、人や年代によってニオイの強さや種類が異なるとはいえ、頭皮には、ほぼ間違いなくニオイがあるそうです。

頭皮臭に対する効果的な対策は「洗髪」

必ずと言っていいほどニオイがする頭皮に対して、最も効果的な対策は「洗髪」。
毎日の正しい洗髪を通して、しっかりと汚れを洗い流すことが非常に重要です!

「正しい洗髪」とは、どういうことなのでしょうか?

実は、自分ではしっかり洗えているつもりでも、洗い残しがあり、きちんと汚れが取れていないことが多いんです。ポイントとなるのは「予洗い」です。

予洗いってなに?

予洗いとは、シャンプー前に、ほこりや汗などお湯だけでも落としやすい汚れを流しておくことです。高い湯温は乾燥やかゆみの原因となりやすいため、約1分半 38℃のぬるま湯で予洗いすることがおすすめ。その際、髪だけでなく頭皮にまでお湯をしっかりと行きわたらせて、お湯だけで落ちる汚れは全て落としきる!というイメージで洗い流してください。予洗いをしっかりしておけると、ニオイの原因にもなる皮脂汚れをシャンプーで効率的に落とすことができます。予洗いは必須の工程です!

過去、一般のモニターさんにご自宅でシャンプーする様子を撮影していただき、動画にて洗髪方法を確認させていただく検証を行ったことがあります。すると、予洗いをほとんどせずにシャンプーを髪につけてしまい、泡立たないまま洗髪を終了してしまった方が大多数でした。多くの人々の間で、予洗いの習慣はあまり根付いていないのかもしれないな、と感じました。

思い返してみれば、私もいつもシャンプー前は予洗いを意識したことがなく、髪の毛を濡らすだけで、10秒くらいで終了しています。

そうなんです。実はそういう方が本当に多いですが、ただなんとなく髪の毛の表面が濡れているのと、予洗いでしっかりと頭皮から髪の毛全体にまで水分を含ませてから洗い流しているのとでは洗髪の効率性と洗浄効果が違います。
本来、予洗いでほとんどの汚れを落とすことができると言われています。

美容院でシャンプーをされるときを思い返してみていただくとわかると思います。シャンプーをする前に、結構長い時間お湯だけで髪の毛を洗われていますよね。予洗いは、美容師さんが欠かさない大切なステップ、というわけです。

予洗いをすることで、泡立ちも良くなるのでしょうか?

そうですね。予洗いをすることでシャンプーが泡立ちやすくなります。実際に、予洗いをしっかり行った場合とあまり丁寧に行わずにシャンプーをした際では、シャンプーの泡立ちに差が出ます。

泡立たせることで、泡がクッションのように働いて、髪の毛同士の摩擦を減らしてくれる効果も期待できます。

検証してみた!正しいシャンプーとそうでない場合の差とは

今回は、実際に私の頭を使ってハーフヘッドで左半分は予洗いをしっかり行い右半分は予洗いほぼなし、その差を検証してみました。

ハーフヘッドで検証。
予洗いをしっかり行った左半分は泡立ちが良いが、
予洗いをほとんどしていない右半分は泡立ちが悪い。

実際に体験してみると、予洗いをしっかり行った左半分の方が、泡立っているのが音や感触を通して伝わってくるほど。予洗いの大切さを実感しました。

予洗いが不十分で泡立っていない右半分は、指がひっかかり、引っ張られる感覚。
予洗いをしっかり行って泡立っている左半分は、ふわふわと心地よい感覚。

予洗いが終わったあと、シャンプーをするときに特に気をつけるべきポイントは?

・シャンプーを手のひらで泡立ててから使う
・“髪”だけでなく、“頭皮”を指の腹でつかんで動かすようにしっかりと洗おう!
(爪を立てて頭皮を傷つけないよう、ご注意ください。)
・シャンプー後はしっかりと洗い流す
・特に耳後ろから首にかけては、洗い残しが多い箇所なので、気をつけて!

シャンプーは手のひらに出して、
軽く泡立ててから使用。

自分は正しくシャンプーできているのか、不安になったときは?

自分は正しく洗えているかな?心配になったときは、美容室で頭皮状態を見てもらって、美容師さんにアドバイスをもらうこともおすすめです。
頭皮状態にピッタリなケア方法やアイテムを聞いてみてください。

正しいシャンプーで、夏も頭皮を爽やかに。

いかがでしたでしょうか。ご自身のシャンプーを見直してみると、意外としっかりと洗い切れていなかったかも?今日から正しいシャンプーを取り入れて、頭皮臭が気になる夏も、スッキリ乗り切りましょう!

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ミルボン公式!正しいシャンプーの手順をご紹介

1. 髪を濡らす前にブラッシングでちりやほこりを落とす
2. 約38℃のぬるま湯で1分半の予洗いをする
3. 予洗い後、軽く水を切る
4. シャンプーの適量を手に取る
5. 手のひら全体で円を描くようによく泡立てる
6. 指の腹で地肌をつかんで汚れをもみだすように丁寧に洗う
7. 根元から毛先まで、優しく泡を滑らせる
8. ぬるま湯ですすぎ残しがないように洗い流す

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