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5-ALAと3種の成分で美肌効果⁈ ミルボンがたどり着いた「飲む美容」のカタチ

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コロナ禍がきっかけとなり、体の内側からのケアへの興味が高まった人も多いのでは?よく聞かれるようになった“インナーケア(内面美容)”とは、髪やお肌に直接使う化粧品等だけではなく、食事を含め口から摂り入れるものや、日々の生活を整えることで身体の内側から美しさを育もう、という考え方。

ミルボンも、そんなインナーケアに着目。髪の美しさだけにとどまらず、より内部からの美しさにアプローチすべく、ある成分を経口摂取した際の美容効果を検証したんだそう。実際に検証を担当された研究員にお話を伺いました!

今回のキー成分「5-ALA(ファイブ-アラ)」とは...?

今回着目した5-ALA(5-アミノレブリン酸リン酸塩)は、ヒトや動植物の細胞内のミトコンドリアに存在し、エネルギーを生み出す重要な成分。しかしながら、17 歳ごろをピークに減少しはじめてしまいます。さらに、直接経口摂取すればほぼ 100%体内に吸収されるものの、必要な量を食事で補うのは困難…という、大人になるにつれて自力で十分量を得ることが難しくなる成分なんだとか。

ミルボン 研究開発部 Y.Oさん

元々は体の中にある成分で、エネルギーを生み出す働きから、髪の毛の成長や、肌の生まれ変わりにも重要な存在です。必要なものでありながら、加齢によって作られなくなっていってしまうので、外から補うことが大切と言われています。

5-ALAそのものを経口摂取することでの効果検証はこれまでにも広く行われており、疲労感軽減・睡眠の質向上など健康面での効果が報告されているのだそう。

健康面では機能が知られている成分なのですが、美容に対してはあまり研究が進んでいない部分がありました。ミルボンでも20年前から成分自体の美容への応用研究は進めてきたものの、“飲む”というアプローチでは検証してこなかったので、実際に飲むとどんな美容効果が出るのかという検証を行いました。

5-ALAのもつ、美容への嬉しい効果!

5-ALAの美容効果の研究例は少ないながらも、既に真皮層への効果や肌の水分保持力UPといった研究成果が報告されていました。ミルボンとしても内側からの美容に着手すべく、5-ALA 50mgを経口摂取した際の効果検証を実施。

5-ALAの粉末

20〜55歳の男女90名に、3ヶ月間毎日好きなタイミングで50mgの5-ALAを飲んでもらい、1ヶ月ごとに効果を検証する試験を行いました。ミルボンとして、内側から効かせる試みは初めてだったので、本当にちゃんと結果が出て、私たちもびっくりしましたね。

3ヶ月にわたる検証で、確かに肌の水分保持力が改善することを確認し、さらには肌のターンオーバー正常化を示す結果も得られたんだそう!

(左)5-ALA 50mgを3か月間連続で経口摂取したことにより、頬の水分蒸散量が改善
(右)乾燥肌でターンオーバーが乱れ、角質層が多重に剥離していた被験者で、正常化が見られた

ミルボンが目指す研究の中で見つけた、新しいアプローチ

ターンオーバーとは、肌(表皮)の生まれ変わりのサイクルのこと。表皮の最下層で新しい細胞が生まれ、それが徐々に上へと押し上げられて、『バリア機能』を担う角質層へと変化し、最終的には垢として剥がれ落ちます。ターンオーバーが乱れると、角質層の厚みが変化したり、一層ずつでなくごっそりと剝がれてしまったりします。

今回、もともと乾燥肌で、ターンオーバー異常によって角質層が何層も重なって剝がれてしまっていた方で、3か月間 5-ALA 50mgを経口摂取後には角質層の状態が改善した結果も得られました。健やかな角質層が作られるようになると、肌が持つバリア機能が改善します。バリア機能が正常に保たれていると肌の内側に水分を保持できるようになるので、結果的にお肌のうるおいアップにも繋がったというメカニズムですね。

5-ALAの経口摂取による肌のうるおいアップのメカニズムイメージ
ターンオーバーが正常化し、健やかな角質層が作られると、肌のバリア機能が改善し水分を逃しにくくなる

3種の成分との組み合わせで、美肌へ

5-ALA=保湿&ターンオーバー正常化、というのが今回の研究成果…かと思いきや、実はそれだけではないんです!

5-ALAによる保湿効果だけではなく、肌のいろんな悩み事に答えられるような研究をしようと、一般消費者へのアンケートを基に肌悩みを分類しました。その結果から保湿、弾力、美白、血色という4要件が美肌には必要だと定義づけ、安全性と効果を吟味しながら、プラスする成分を選定していきました。

こうしてミルボンでは、より「肌の美しさ」を多角的に考え、美肌のために期待される要素として、保湿だけでなく弾力、美白、血色にも効果を与える成分について検証。最終的に、5-ALA 15mg にバラの花びら、アーティチョーク葉、ヒハツ由来の成分を組み合わせることで、マルチな効果を確認しました。

左から、バラの花びら、アーティチョーク葉、ヒハツ由来の成分粉末

■弾力感の向上に!バラの花びら
バラの花びらには、美容成分としても知られるポリフェノールが多く含まれ、肌弾力の向上などの美肌効果があると言われています。

■メラニン量を抑制!アーティチョーク葉
ヨーロッパなどではメディカルハーブとして人気でよく食べられていますが、一般的に食べられているガクの根本部分ではなく、葉の部分に光老化を抑制する成分が多く含まれます。

■血色がパッと明るく!ヒハツ
胡椒科の植物で、温感素材として知られています。漢方や生薬として用いられるほか、沖縄では沖縄そばのスパイスとしても食べられています。

肌の保湿だけでなく、弾力低下やシミ、血色の悪さにアプローチ。多角的な「美肌」を叶える研究結果が生まれました!
実際の検証結果が以下の通り。5-ALAと3つの成分の合わせ技で、3か月の連続経口摂取の結果、保湿効果に加えて①毛穴が小さく目立たなくなり、②メラニン量が減少し、③肌の赤みが増して血色がよくなる、という嬉しい効果が確認できました。

もちろん、体内に取り込むものとして安全性を第一に、しっかり確認を進めたそう。

論文などの研究結果を読み漁り、そもそも安全性の基準を満たす成分なのかどうかも調べました。現実的な濃度や摂取方法で効果が出るのか、どういうメカニズムで肌に働きかけるのかを、責任を持ってデータを取りにいっています。

さらなる美しさを拓くために

最後に、今後の研究についての意気込みを聞きました。

5-ALAは、細胞内でエネルギーを生み出すという根本的な部分にアプローチする成分です。飲むからこその、体の内側から効いていく実感も試験で確認できたんじゃないかなと思います。身体の内側からの美しさをお手伝いできるような研究を進め、また新しいアプローチ方法も見つけていきたいです!

ミルボンとして初の試みとなったインナーケアの研究。モニター試験で、仮説通りにその効果を裏付けられたことがとても嬉しく印象的だったとも語ってくれました。
美容と言えばやっぱり肌や髪に直接使うもの…と考えがちですが、経口摂取でもきちんと効果を確認できたことが分かりました。今後の研究にも期待ですね!

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取材・執筆 : 高橋あやな

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