Cross Talk 01

経営戦略部

会社の未来を創る、


経営戦略部の仕事とは?

Profile

H.S

経営戦略部
部長
2001年入社

※職種・役職等は記事作成当時のものです

入社後、フィールドマーケティングセールス(FMS)を1年間、商品企画2年間を経験した後、経営企画室(現・経営戦略部の前身)に配属。2010年より7年間、MILBON USA代表を務め、経営視点で物事を考える力を身につけた。2018年に帰国し現職。

S.T.

ブランド戦略グループ
統括マネージャー
2004年入社

※職種・役職等は記事作成当時のものです

入社後、フィールドマーケティングセールス(FMS)を5年間経験した後、4年間商品企画・販売促進に従事。2015年より現職。EC事業の立ち上げに携わり、原材料から生産、物流、販売、アフターフォローまですべてに関わるメーカーの仕事のおもしろさに改めて気づいたという。

Y.T.

経営企画グループ 経営企画室
マネージャー
2007年入社

※職種・役職等は記事作成当時のものです

入社後、フィールドサロンエデュケーター(FSE)を7年間経験。2014年より経営企画室(現・経営戦略部の前身)に異動。ミルボンの創業経営者の考え方をまとめた書籍『鴻池一郎物語』の編集を担当。現在も入社式に社員全員に配布され、ミルボンイズム浸透に貢献している。

01/05

ミッションは、
未来の創造と創業

H.S.経営戦略部のミッションは、「未来の創造」。主たる業務は中期事業構想の立案です。今中期(2019-2023)では、コーポレートブランディング、デジタルマーケティング、EC事業、国際マーケティングまで、それぞれの領域で未来への成長戦略の芽を育てています。その芽が柱として立ち上がれば、既存部門に運用を渡していきます。案件によっては部として独立していく事もあります。私は中期事業構想の実現に向けて、この経営戦略部全体を統括する立場にいます。

S.T.ブランド戦略室のテーマは、ミルボンのブランド価値の向上です。その達成に向けて、中期事業構想に基づいて企業広報、ブランドPR、デジタルを活用した新規事業立ち上げに取り組んでいます。

Y.T.経営企画室は特にテーマを持たないセクションで、端的に言えば、社長が描くミルボンの未来を企画にして形にして、人を動かしていくことが仕事。新規事業やプロジェクトの運営を中長期的に取り組むこともあれば、社長へのプレゼン資料作成、議事録作成等短期的な取り組みまで業務は多岐に渡ります。

H.S.経営戦略部にはブランド戦略室、経営企画室の他に国際マーケティンググループがあります。このグループのメンバーは、ミルボンの進出各国のマーケティング活動の支援等、新地域の調査に取り組んでいます。また、グローバルな視点から、SDGs貢献企業としてのビジネスモデルの在り方や構築方法についての研究もしています。

02/05

本当の意味で、
0から1を創り育てていく

Y.T.経営企画室(現・経営企画部の前身)への異動が決まったのは入社8年目。正直、どんな仕事をしているのか、具体的にイメージできなかったのが本音です。ただ、それまでは美容室や美容師さんへ向けた活動だったのが、会社全体や業界を見据えた取り組みに変わっていくのだろうと想像できて、ワクワクしました。その後、社長と考えを共有しながら、自分なりに知恵を絞り、社長に企画を提案していく中で少しずつ取り組む領域が大きくなっていきました。

S.T.経営企画室から経営戦略部へ、組織の形が進化したきっかけとなったのは、2015年にミルボンのブランドステートメントとスローガンが大きく変わったこと。「美容室、美容師とともに」からその先にいる「顧客のために」と。つまり、業界視点から社会・顧客視点へと変わったのです。私が商品企画部にいた頃、経営戦略室のメンバーから、ブランド戦略に関わる部門が新設されることについて相談を受けていたのですが、まさか自分がその役割を担うとは思っていませんでした。ブランド戦略室は、当時は本当に何もない、何をするかも決まっていない状態。でも、だからこそ、それまで自分が経験してきたことをフルに活かして、自由に動けるかなとも思いました。1年間くらいはずっとリサーチしたり企画書を書いたりと、目に見える形では何もしていませんでしたが(笑)。

H.S.MILBON USAの代表を7年間務め、2018年に帰国後、最初に任されたのが、新しい中期事業構想・年度計画でした。その中期事業構想に基づいて、2019年から2023年までの5年間の計画をスタートさせています。そんな中で感じているのは、社会・顧客視点へと転換することで、ミルボンの未来構想が変わり、さらにミルボンが大きく成長していくという期待感。そこに全面的にコミットできるのですから、これほどおもしろい仕事はありません。

03/05

生みの苦しみを乗り越え生まれた、
業界初のEC事業

H.S.経営戦略部として最近の重要なトピックスのひとつはEC事業。これまで美容室の店頭のみでしか販売してこなかった商品を、ミルボンが運営するECサイトで販売していく仕組みがスタートします。これは業界初の試みで注目を浴びています。しかし、この仕組みを生み出すまでの苦しみは桁違いでしたね。

Y.T.本当に。経営戦略部内の部門をまたいで、まさに総力戦で取り組みました。最初はいろいろな業者の調査から始まって、どうやって創っていくか喧々諤々の議論を繰り返して。結局、ビジネスモデルの設計に3年かかりましたね。

S.T.一番大きな壁になったのは、ミルボンから代理店を通して美容室へ、そして対面販売でお客様へという商流(=美容室専売品)をキープしながら、EC事業のビジネスモデルをつくるということでした。

H.S.EC販売は対面販売以外を認めることであり、ミルボンが大切にしている、その商流を崩壊させることになるではないかと、社内でも相当紛糾しましたね。

S.T.そのため商流を守りつつ、利益を生み出すビジネスモデルを模索しましたが、非常に難しくて……。もう撤退しようかという局面もありました。

H.S.しかし、顧客視点に立った時、直接商品を届ける仕組みは絶対つくるべきだと。その信念を持ち続けて、ビジネスモデルを模索していく中でやがて壁を乗り越え、対面カウンセリング販売を前提とした「顧客が通っている美容室から購入するECサイト」という、代理店、美容室、顧客そしてミルボンの“四方良し”の仕組みができました。おそらく10年後に今を振り返った時、美容業界のEC元年と言われているはず。つまり、ミルボンが時代をつくったと言われる日がくると思います。

04/05

自分の頭で考えつづけ、動きつづける
その先に未来はある

Y.T.経営戦略部の仕事の楽しさは、新しいテーマが出てくるたびにゼロから勉強し、業界以外の方々に会いに行ってコミュニケーションを取りながら形にしていくところ。EC事業立ち上げの時も、EC事業者だけで30社にアプローチしました。

S.T.事業を一緒にやってくれるパートナー選びから企画立案、実行まですべて自分たちでやる。これって、とても恵まれた環境だと同じように企業で企画や戦略をやっている友人からよく言われます。

H.S.全く違う業界の人たちと触れ合うことができるのは、経営戦略部ならではのおもしろさですね。それと何と言っても、常に「ミルボンの数年先の未来にいる」仕事であることがおもしろい。その半面、未来に向けての私たちの目が曇ってはいけないというドキドキ感があるし、大きな責任も伴っていますが。

S.T.経営戦略部の社員はみんな“勉強している人”。自発的に知識や情報を取りに行って、常に自分自身をアップデートしていかないと仕事ができません。

H.S.そうですね。例えば、街を歩く中でいろいろなものを見ようとするし、何か変わったことがないかと思うし……、そういう変化に敏感であるべきですよね。そして一番重要なのは、考えつづけることだと思います。ミルボンは外部のコンサルに一任することはしないので、任されたテーマについて自分の思考が止まったら、プロジェクト自体が止まってしまいます。

Y.T.答えのない仕事ばかり。だからこそ、自分の頭で考えて行動することが求められるわけです。

H.S.そして自分の考えを、勇気を持ってアウトプットすることが大事。発信しなければ賛同者も集まらないですから。まあ、10回くらいは、社長からの承認が得られずに、再検討を繰り返します。でも、諦めずにトライするうちに、急にプロジェクト化されます。信念を持って考え抜くこと、言いつづけることは本当に大事です。

05/05

SDGs貢献企業として、
グローバルメインプレイヤーへ

H.S.ミルボンが今目標として掲げているのは、世界共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」に貢献する企業になること。本業を通じて社会の課題を解決し、より豊かな社会の実現へ。そして選ばれる企業になっていきたいと考えています。要は、「ミルボンが大きく成長してくれてよかった」「ミルボンが地球にいてくれてよかった」と。その結果として、美容プロフェッショナル市場のグローバルメインプレイヤーになることを目指しています。

S.T.競合他社がしのぎを削るグローバルマーケットでメインプレイヤーを目指す上で、ミルボンの強みとなるのは、「美容室のサポートを行うフィールドワーク」「美容師と協働した製品開発」という独自のビジネスモデルですね。

H.S.その通り。社員全員がブレずにそのビジネスモデルに自信を持ち、まっすぐに進んでいくことができる。そこに関してはどこにも負けないと思っている。それが最大の強みです。

S.T.“美容師を通じて商品やサービスを提供していく。”私たちはその価値を十分知っていますが、まだそれが広い社会には伝えきれていないと思っています。それを愚直に伝えていくことできっと世界にミルボンの提供価値が広がっていくと思うし、それこそが私たち経営戦略部の大きなミッションだと考えています。

Y.T.ミルボンの創業者、鴻池一郎の言葉に「つぶれない会社を創る」というのがあります。つぶれない会社を創るためには、イノベーションを継続して起こしていかなければなりません。経営戦略部の一員としてそのイノベーションに貢献していきたいと思っています。

H.S.世界の美容プロフェッショナル市場で本気で戦えるグローバルメーカーになるために、これからも美容業界に革新をもたらし、新しい時代をつくっていきます!