Interview #05

研究開発

| MANAKA HANATE |

ミルボンの研究開発の強みは

実際に会った美容師の声を
研究に生かせること

2015年入社
研究開発部 研究開発グループ

大学では食品の機能性の研究をしていた。ミルボンはたくさんの女性に喜んでもらえ、人生を変えることができる、やりがいのある仕事だと感じ入社を決意。入社後研修を経て、研究開発職に配属。“Aujua” “SOPHISTONE” “milbon”のヘアケア商品を中心に研究開発を行っている。

「美容のチカラ」は人生を変えることができる

大学では食品の機能性の研究をしてきたため、食品メーカーに絞って就職活動をしていましたが、思うようにいきませんでした。そこで、自分がミルボンの商品を使っていたこともあり、ミルボンの会社説明会に参加しました。ミルボンへの入社を真剣に考えるようになったのは、「美容のチカラ」というVTRを見たことがきっかけです。

VTRでは、化粧もせずヘアスタイルも気にしないで過ごしていたお婆さんが、サロンで髪の毛がきれいになったことをきっかけに、その後の人生をとてもいきいきと過ごされたというお話が紹介されていました。ミルボンの仕事はたくさんの女性に喜んでもらえ、人生を変えることができる、やりがいのある仕事だと感じました。

また、選考中の社内見学で社員同士の仲の良さやフランクな関係、明るい研究室をみて、楽しく働けそうだと思ったことも理由の一つです。

一流の品質を追求し続ける難しさ

“Aujua” のバージョンアップに携わった後、“SOPHISTONE”のカラーシャンプーの開発を担当し、 現在は“milbon”のヘアケアの商品開発を担当しています。

研究職というと、研究所にこもって企画担当者に依頼されたとおりの商品の研究を行うイメージがあるかもしれませんが、ミルボンではTAC製品開発システムに基づき、研究職も美容師さんや企画職と一緒に商品開発を行います。企画担当者と一緒に実際に美容室に足を運び、美容師さんから直接ヒアリングします。その結果をもとに、企画担当者や効果成分を探索している基礎研究チームとともに研究の方向性を決めます。ときには、私たち研究職から企画担当者に対して「こんな有効成分がある」と提案するシーズ開発で商品をつくることもあります。

難しさを感じるのは、基礎研究チームから提案された有効成分を入れたときに、有害な作用を引き起こしてしまい、うまく目的とする効果が引き出せないときです。目指す効果や質感が引き出せるまで何度も試作を繰り返し、試作の数は優に100を超えます。出来上がったサンプルを実際にモニターに使用してもらい、目指すところにあっているかを確認し、さらに試作を繰り返して製品として完成させます。

現場で真に求められている製品を創る

海外向けブランド“SOPHISTONE”のカラーシャンプーの開発を担当し、お客様から高い評価を受けたことはとても嬉しかったです。

“SOPHISTONE”の開発において、当初企画担当者から求められたのはカラー剤のみでした。しかし、アメリカの市場を詳しく調査した結果、カラーシャンプーの需要が高いことが分かりました。

ミルボンの商品にもカラーシャンプーはありますが、既存の商品ではアメリカでのニーズを完全に満たすことはできないと考えました。アメリカで求められるのは洗髪のたびに髪に色をプラスするカラーシャンプーです。このカラーシャンプーをミルボンでもつくれないかと上司や企画担当者へ打診し、研究を始めることができました。

“SOPHISTONE”は日本人とは髪質の全く違う欧米人の髪がターゲットであるため、日本にいると、実際のブロンド毛でテストすることができないという難しさもありました。国内でブリーチを4~5回している明るい髪でテストを繰り返し、ある程度よい感触を得たので、実際にアメリカへ出張し、現地の美容室の意見を直接聴きながら改良を繰り返し、完成させました。現地の美容師さんがサンプルをとても気に入ってくださり、「早く発売して」と言っていただけたとき、努力が報われたと感じました。他社にない色味を用意したことや、色味と質感を両立させたことが高評価につながり、現場に何度も足を運んだことで、美容師さんの声を形にすることができた経験でした。

Message

ミルボンの研究開発は“お客様に会える”ことが強みです。お客様から直接話を聞くことで、どのような商品を必要としているかを仔細に知ることができます。目の前のお客様の悩みを解決するために頑張ろうと思えます。お客様に出来上がった商品を試して、高評価をいただけたときは、本当に嬉しいし、やりがいがあります。そんな“お客様のための研究”をしたいという方に仲間になってもらいたいです。