Interview #06

基礎研究

| KOSUKE WATANABE |

アンテナを張り、

先見性が求められる基礎研究

2013年入社
研究開発部 基礎研究グループ

大手金融会社で2年間の勤務後、大学院修士課程を経て、ミルボンに入社。中央研究所で基礎研究を行う傍ら、会社の全面的なバックアップのもと大学院博士課程に通う。寝ても覚めても頭の中は研究のことでいっぱい。国際学会や論文なども積極的に取り組み、美容業界全体の貢献に努めている。

誰かの仕事ではなく、自分で切り拓く仕事がしたい

私は大手金融会社で2年間勤務した後、大学院修士課程を経て、ミルボンに入社したという異色の経歴を持っています。大学ではガンの研究をしていましたが、製薬はマイナスの状態をゼロに戻すまでが重要な目的であることに対し、美容はプラスに向かって無限の可能性を追求する研究ができると感じました。そのようなプラスの研究がしたくて化粧品業界を志望しました。

ミルボンの選考では、お会いする先輩社員が「美容業界をもっとよくしたい」「美容室をもっと繁栄させていきたい」というポジティブな思考を持った人ばかりでした。また“世界一”を本気で目指そうと、一人ひとりの社員が意見を持ち、積極的に取り組んでおり、 “挑戦者である”というミルボンの立ち位置も面白いと思いました。

ミルボンは他の大企業と比較すると規模としてまだコンパクトでした。しかし、少数精鋭で一人ひとりの研究がミルボンを前に進める原動力なっていて、ここでなら誰かの作った“仕事”の“作業”をするのではなく、自分で方向性を決めて作った“仕事”ができると感じました。ミルボンなら本当に楽しくやりがいのある仕事ができると思い入社を決意しました。

美容業界の発展のため、頭皮の細菌研究を追究

毛髪や頭皮、肌の構造を解明する基礎研究を行っています。共同研究や新規測定技術の確立など新しいアプローチを試みながら、美しい髪や健やかな地肌を叶える成分の探索を行います。これらはミルボン製品の根幹理論につながるとても重要な研究です。5年先、10年先の製品化に向けて、製薬や宇宙工学など分野の異なる業界の研究にもアンテナを伸ばしています。

現在は、頭皮に存在する細菌と頭皮の関係性について研究をしており、化粧品の国際学会で行った口頭研究発表でも高い評価を得ることができました。研究成果を国際学会や論文で発表することで、美容業界の発展につなげていくことも重要なミッションです。毛髪の最先端の研究を行うミルボンで研究者として活躍することは業界でも一目置かれる存在になることであり、大きなやりがいを感じています。

世界No.1になるために、よりグローバルな視点を

私の残りの研究人生をかけて、ミルボンの世界No.1シェアへの原動力となる研究をしたいです。ミルボンが世界No.1になるためには、日本だけでなく世界中のより多くのお客様に喜んでいただける研究、そして製品を開発していくことが必須です。

そのため、今後はよりグローバルな姿勢や研究方針を持っていく必要があります。海外とも連動し、ミルボン基礎研究の底上げにつなげていけるよう活動をしていますが、人種や地域による毛髪や頭皮、肌の違いをより正確に捉えるため、自分の足で世界中を周り、その国々の美容師さんやお客様の考え方や文化を知り、そのために何ができるのかを考えていきたいです。

【研究リリース】
ミルボンIRサイト
IRニュースの研究開発に掲載しています。

Message

学生の皆さんは、企業の基礎研究がどんなものかあまりご存じないかもしれません。

自分たちの研究が目に見えて誰かの役に立ち、喜んでもらえることが企業の研究者の魅力です。これは本当に研究者冥利に尽きます。

また、ミルボンの研究者は研究所にこもらず、研究所を飛び出していろんな人と関わりながら研究を進めていく仕事です。いろいろな人と一緒に研究をしていきたいという人にぜひミルボンに来てもらいたいです。